採用広告にタレントを起用するメリットとは?企業事例・選び方・注意点を解説

採用活動では、求人を掲載しても思うように応募が集まらなかったり、自社の認知度の低さに悩んだりする企業も少なくありません。
そうしたなか、採用広告にタレントを起用し、企業や仕事に興味を持ってもらうきっかけを作る企業も見られます。
本記事では、採用広告にタレントを起用するメリットや企業事例、選び方、注意点について解説します。タレント起用を検討している採用担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
採用広告でタレント起用が注目される背景

採用活動では、求人サイトや自社の採用ページに募集情報を掲載するだけでなく、企業そのものを知ってもらい、働く場として興味を持ってもらうための情報発信も重要です。
とくにBtoB企業や地域に根差した企業など、一般消費者との接点が少ない企業では、求人を比較してもらう前に、まず企業名や事業内容を知ってもらう必要があります。
そこで活用されているのが、テレビCMやWeb・SNS広告、採用動画、交通広告などを通じた採用ブランディングです。そのなかでもタレント起用は、企業をまだ知らない層に広告へ目を向けてもらうきっかけを作りやすく、企業の認知を広げる手段のひとつとして活用されています。
また、タレント本人が持つ親しみやすさや誠実さなどのイメージを広告に生かすことで、企業の印象を伝えやすい点も特徴です。
タレントを起用すること自体を目的にするのではなく、「誰に企業を知ってもらいたいのか」「どのような印象を持ってもらいたいのか」を整理したうえで活用することが大切です。
採用広告にタレントを起用する3つのメリット

採用広告へのタレント起用には、主に以下の3つのメリットがあります。
- ・会社を知ってもらうきっかけを作れる
- ・企業への親近感や安心感を持ってもらいやすい
- ・企業や仕事の魅力を印象的に伝えられる
それぞれ見ていきましょう。
会社を知ってもらうきっかけを作れる
タレントを採用広告に起用するメリットのひとつが、企業を知らない求職者にも広告へ目を向けてもらいやすくなることです。
企業名を知らなければ、採用サイトを訪れたり、仕事内容を調べたりする機会自体が生まれないこともあります。知名度のあるタレントを広告に登場させることで、「この人が出ているのは何の会社だろう」と興味を持ってもらう入口を作れます。
とくに、一般消費者との接点が少ないBtoB企業や、特定の地域・業界を中心に事業を展開する企業にとって、企業名や事業内容を知ってもらう手段のひとつになるでしょう。
ただし、タレントの印象だけが残っては十分とはいえません。社名や事業内容、採用メッセージもあわせて伝え、企業への興味につなげることが重要です。
企業への親近感や安心感を持ってもらいやすい
応募を検討する求職者にとって、これまで接点のなかった企業は、仕事内容や職場の雰囲気をイメージしにくいことがあります。
テレビやSNSなどで普段から目にしているタレントを採用広告に起用することで、初めて知る企業に対しても親近感を持ってもらうきっかけになります。
また、タレント本人が持つ誠実さや親しみやすさ、前向きさなどのイメージは、広告全体の印象づくりにも効果的です。企業が求職者に伝えたいイメージとタレントの印象が合っていれば、企業そのものにも関心を持ってもらいやすくなるでしょう。
ただし、タレントのイメージだけに頼るのではなく、企業の採用メッセージや実際の魅力と結びつけて伝えることが大切です。
企業や仕事の魅力を印象的に伝えられる
採用広告では、仕事内容や待遇だけでなく、「どのような人と働くのか」「どのような職場なのか」といった、求人票だけでは伝わりにくい情報を届けることも重要です。
たとえば、タレントを社員役として登場させたり、実際の社員と共演させたりすることで、仕事や職場の雰囲気をストーリーとして表現できます。
映像やビジュアルを活用すれば、働き方や社員同士の関係性などもイメージしてもらいやすくなります。タレントをきっかけに広告へ興味を持ってもらいながら、求人票だけでは伝わりにくい職場や仕事のイメージを補える点もメリットです。
広告へのタレント起用についてもっと知りたい方は「広告の宣伝効果を高めるならタレント起用がおすすめ!メリットやデメリットを解説」もご覧ください。
採用広告でタレントを起用した企業事例

ここからは、実際にタレントを採用広告に起用している事例を紹介します。
- ・芳根京子さん・柿澤勇人さん×Sky株式会社
- ・久保史緒里さん×仙建工業
- ・菅生新樹さん×日本ビジネスシステムズ
それぞれご紹介します。
芳根京子さん・柿澤勇人さん×Sky株式会社|職場の雰囲気や採用条件を伝えるキャリア採用CM
Sky株式会社では、俳優の芳根京子さんと柿澤勇人さんを起用したキャリア採用向けテレビCM「Sky特命キャリア採用チーム」を展開しています。
CMは「始動」「厚待遇」「事業拡大」の3篇が制作され、テレビのほか、同社WebサイトやInstagram、X、YouTubeでも公開されました。
特徴的なのは、タレントを起用するだけでなく、「厚待遇」「事業拡大」といった転職希望者が気になる情報をCMのテーマとして打ち出している点です。
タレントを広告へ目を向けてもらう入口としながら、企業側が伝えたい採用情報もしっかり組み込んだ事例といえるでしょう。
参考:Sky株式会社は芳根京子さん、柿澤勇人さんを起用したキャリア採用向け新テレビCM「Sky特命キャリア採用チーム」篇(3種)
久保史緒里さん×仙建工業|地域とのつながりを生かして仕事の魅力を発信
仙建工業株式会社は、企業広告に宮城県出身の久保史緒里さんを起用しています。
同社は仙台市に本社を置き、東北を中心に事業を展開する企業です。久保さんも宮城県出身であることから、地域とのつながりを感じられるキャスティングとなっています。
広告では久保さんだけでなく、実際に働く若手社員も登場し、仕事に取り組む様子や職場の雰囲気を伝えています。タレントの知名度を生かして企業を知ってもらうだけでなく、「どのような人が働いているのか」「どのような仕事に携わっているのか」までイメージしやすい内容です。
地域にゆかりのある人物と社員の姿を組み合わせることで、若い世代に企業への親近感を持ってもらいながら、働く場としてのイメージも伝えています。地域採用では、全国的な知名度だけでなく、企業や採用エリアとの親和性を踏まえて人物を選ぶことも重要だとわかる事例です。
参考:~『今日も東北のために』~ 昨年11月に乃木坂46を卒業された久保史緒里さん出演の新TVCM・仙建工業2026「JOIN!」篇
菅生新樹さん×日本ビジネスシステムズ|新卒層へ企業認知を広げるYouTube CM
日本ビジネスシステムズ株式会社(JBS)は、新卒採用をテーマにしたYouTube CMに俳優の菅生新樹さんを起用しています。
CMでは、菅生さんの出演とともに「JBS」の社名やロゴを印象的に見せ、就職活動中の学生に企業を知ってもらうきっかけを作っています。
さらに、JBSで実際に働く社員も登場。企業ブランドである「スマイルカーブ」の世界観を通じて、職場の雰囲気や働く人の姿を伝えているのも特徴です。
タレントだけを前面に出すのではなく、企業名や社員の姿を組み合わせることで、企業認知から働くイメージへつなげている新卒採用広告の事例です。
参考:俳優 菅生新樹さんが出演する JBS の YouTube CM「舞うスマイルカーブ」篇出演の新TVCM・仙建工業2026「JOIN!」篇
採用広告でタレントを活用できる主な媒体

タレントを起用した採用広告にはさまざまな媒体があります。すべての媒体へ同じように展開するのではなく、採用ターゲットとの接点や採用フェーズに応じて使い分けることが大切です。
主な活用媒体としては、以下が挙げられます。
- ・採用サイト・求人広告
- ・テレビCM・Web広告・SNS・採用動画
それぞれ説明します。
採用サイト・求人広告
採用サイトでは、メインビジュアルや採用メッセージ、特設ページなどにタレントを起用できます。
採用サイトや求人ページを見ている人は、すでに企業や求人に一定の関心を持っているケースが多いため、企業イメージや採用メッセージを印象づける場として適しています。
タレントの写真や動画を入り口に、仕事内容や社員紹介、働く環境などの情報へ自然につなげることで、企業への理解も深めてもらいやすくなるでしょう。
テレビCM・Web広告・SNS・採用動画
企業をまだ知らない層へ接点を広げたい場合は、テレビCMやWeb広告、SNSなどが活用できます。
テレビCMは幅広い層へ企業名を届けやすく、Web・SNS広告は採用ターゲットに合わせて配信しやすいのが特徴です。
採用動画では、仕事内容や職場の雰囲気などを映像で伝えられます。交通広告やデジタルサイネージを組み合わせ、日常生活のなかで企業との接点を増やす方法もあります。
芸能人の媒体別の広告費用について詳しく知りたい方は、「【影響力大!】芸能人を広告に起用|媒体別の費用相場とキャスティング方法」も参考にしてください。
採用広告に起用するタレントの選び方

採用広告では、「有名だから」という理由だけでタレントを選ぶのはおすすめできません。自社の採用課題や採用したい人物像、企業が伝えたいイメージを整理したうえで候補者を検討しましょう。
タレントを選ぶときにポイントとなるのは以下の3つです。
- ・採用課題や起用目的を明確にする
- ・採用ターゲットとの親和性を確認する
- ・企業が伝えたいイメージに合う人物を選ぶ
順に説明します。
採用課題や起用目的を明確にする
まずは、タレント起用によって解決したい採用課題を整理しましょう。
「企業の認知度を高めたい」「応募数を増やしたい」「仕事内容への理解を深めたい」など、目的によってタレントに求める役割は変わります。
認知拡大が目的なら知名度や話題性、仕事や企業の魅力を伝えたい場合は企画との相性や表現力など、重視するポイントも異なります。
最初から知名度の高い人物を探すのではなく、採用課題や広告で伝えたい内容を整理し、「どのような役割を担える人物が必要なのか」を明確にしたうえで候補者を考えることが大切です。
採用ターゲットとの親和性を確認する
タレントを選ぶときは、自社が採用したい人物像との親和性を確認することが大切です。
まずは、新卒・中途、年代、職種、地域などから、どのような人材に広告を届けたいのかを整理しましょう。そのうえで、タレントがどのような層から支持されているのか、ターゲットからの認知度や好感度などを確認します。
たとえば、若年層を採用したいからといって、単純に若いタレントを選べばよいわけではありません。同じ年代のタレントでも、ファン層や出演作品、SNSでの発信内容などによって、支持されている層は異なります。
採用ターゲットが普段どのようなメディアやコンテンツに触れているのかも踏まえながら、興味を持ってもらいやすい人物を検討することが重要です。
企業が伝えたいイメージに合う人物を選ぶ
タレント本人が持つイメージと、企業が採用広告で伝えたいイメージが合っているかも確認しましょう。
たとえば、「誠実」「親しみやすい」「挑戦的」「専門性が高い」「地域に根差している」など、求職者にどのような企業だと感じてもらいたいのかを具体化します。
そのうえで、タレントのパブリックイメージや活動内容、これまでの出演作品などと照らし合わせてみましょう。
知名度が高くても、企業の雰囲気や採用メッセージと合っていなければ、広告を見た人に違和感を与える可能性があります。一方、企業との接点や共通する価値観がある人物であれば、「なぜこの人を起用したのか」が伝わりやすくなるでしょう。
企業ブランディングとタレント起用の効果についてもっと知りたい方は「タレントを利用した企業ブランディングの効果を紹介|活用方法や注意点も解説」もあわせてご覧ください。
採用広告でタレントを起用するときの注意点

タレント起用は採用広告の訴求力を高める方法のひとつですが、進め方を誤ると思うような効果が得られないこともあります。
採用広告でタレントを起用するときに注意したいポイントは以下の4つです。
- ・タレントだけが目立つ広告にならないようにする
- ・求職者に誤解を与える表現を避ける
- ・肖像の使用媒体・契約期間を確認する
- ・予算と費用対効果を考えて起用する
それぞれ説明します。
タレントだけが目立つ広告にならないようにする
知名度の高いタレントは広告へ目を向けてもらうきっかけになりますが、タレントだけが印象に残り、企業名や仕事内容が伝わらなければ採用にはつながりにくくなります。
社名や事業内容、採用メッセージ、実際の社員や職場の様子などを組み合わせ、企業そのものへ興味を持ってもらえる広告にしましょう。
求職者に誤解を与える表現を避ける
採用広告では、タレントを起用していても、仕事内容や待遇、勤務地、働き方などの情報を正確に伝えることが重要です。
広告として印象的に見せることを優先するあまり、実際の職場環境や制度とは異なるイメージを与えてしまうと、応募後や入社後のミスマッチにつながる可能性があります。
また、タレントを社員役として登場させる場合は、実際にその企業で働いている人物だと誤解されないよう、見せ方にも配慮が必要です。
タレントの魅力を生かしながらも、求職者が企業や求人内容を正しく理解できる広告にしましょう。
肖像の使用媒体・契約期間を確認する
タレントの写真や動画は、一度撮影すれば自由に使い続けられるわけではありません。
契約前に、採用サイトや求人媒体、テレビCM、Web広告、SNS、交通広告など、どの媒体で素材を使用するのかを整理します。掲載先の媒体に独自の画像・表現ルールがある場合は、あわせて確認しておきましょう。
契約期間や使用地域、二次利用、素材の加工範囲についても確認が必要です。当初は採用サイトだけで使用する予定だった素材を、後からSNS広告や交通広告へ展開する場合、追加の許諾や費用が発生することもあります。
また、同業他社との契約状況によっては、競合排他の条件から起用できないケースもあります。制作後に使用できないことが判明しないよう、媒体と契約条件は企画段階で整理しておくと安心です。
予算と費用対効果を考えて起用する
タレントを採用広告に起用するときは、出演料や契約料だけでなく、広告制作や出稿にかかる費用も含めて予算を考える必要があります。
撮影費やスタジオ費、ヘアメイク、衣装、動画制作費のほか、テレビCMやWeb広告、交通広告などを利用する場合は、広告出稿費もかかります。
そのため、採用活動全体の予算を踏まえながら、タレント起用にどこまで費用をかけるのかを整理することが重要です。
また、起用後の効果を確認できるよう、採用サイトへのアクセス数や応募数、エントリー率、企業名の検索数など、目的に応じた指標を決めておくと振り返りやすくなります。
知名度の高さだけで判断せず、採用課題やターゲット、使用する媒体、予算のバランスを見ながら起用を検討しましょう。
採用広告へのタレント起用はクロスアイにご相談ください

採用広告でタレントを起用する場合、「誰に応募してほしいのか」「自社のどのような魅力を伝えたいのか」を踏まえて人物を選ぶことが大切です。
一方で、候補者探しから所属事務所への出演交渉、スケジュール調整、契約条件の確認までを採用担当者だけで進めるには、手間も時間もかかります。とくに、肖像の使用範囲や契約期間、競合条件などは、広告を公開した後のトラブルを避けるためにも慎重な確認が必要です。
クロスアイでは、採用ターゲットや企業イメージ、広告の目的を踏まえた候補者選びから、所属事務所との交渉や契約に関する調整までまとめてサポートしています。キャスティングに関するやり取りを任せることで、採用担当者は広告企画や採用活動そのものに時間を使いやすくなります。
「応募につながる採用広告にしたい」「自社らしさを伝えられる人物を起用したい」と感じている場合も、まずは企画内容や予算を整理するところからご相談ください。
採用広告へのタレント起用をスムーズに進めたい方は、クロスアイまでお気軽にお問い合わせください。
まとめ

採用広告へのタレント起用は、企業を知ってもらうきっかけを作り、企業や仕事の魅力を伝える方法のひとつです。
成果につなげるには、知名度だけで人物を選ばず、採用課題やターゲット、企業イメージとの相性を踏まえて検討する必要があります。肖像の使用範囲や契約条件、求人内容の見せ方についても事前に確認しておきましょう。
採用広告へのタレント起用を検討しているものの、人物選びや進め方に迷っている場合は、クロスアイへお気軽にご相談ください。