外国人モデルをキャスティングする方法とは?選び方や依頼の流れ・注意点を解説

アパレルや化粧品の広告、Webサイト、商品カタログなど、外国人モデルの起用を検討する場面はさまざまです。しかし、希望するイメージに合うモデルを見つけても、撮影日程や出演条件が合わず、起用が難しいケースもあります。
外国人モデルを起用する際は、対応できる言語や在留資格など、活動状況に応じた確認も必要です。とくに日本を活動拠点としていない外国人モデルの場合は、海外からの渡航に関する手続きも考慮しなければなりません。
この記事では、外国人モデルをキャスティングする方法をはじめ、選び方のポイントや依頼から撮影までの流れ、起用時の注意点を解説します。
【基礎知識】外国人モデルのキャスティング

外国人モデルには、日本国内を拠点に活動しているモデルと、海外を拠点に活動しているモデルがいます。
国内在住のモデルは海外からの渡航手配が不要なため、国内での撮影に起用しやすい点が特徴です。また、日本での撮影経験が豊富なモデルや、日本語でのコミュニケーションに対応できるモデルもいます。
ただし、国内在住であっても、在留資格によって認められる活動の範囲が異なるため、出演に必要な条件を確認しておきましょう。
一方、海外を拠点に活動するモデルを起用する場合は、渡航費や宿泊費に加え、来日に必要な手続きなども考慮する必要があります。撮影日程によっては、早い段階から準備を進めなければなりません。
どちらが適しているかは、求める人物像や撮影内容、予算、スケジュールなどによって異なります。活動拠点だけで判断せず、企画に合うモデルを選びましょう。
一般的なモデルのキャスティングについて詳しく知りたい方は、「モデルキャスティングとは?費用相場やモデル手配の流れも紹介」も参考にしてください。
外国人モデルのキャスティング前に決めておきたいこと

外国人モデルを探し始める前に、撮影内容や希望条件をある程度整理しておきましょう。
とくに事前に考えておきたい項目は、次の4つです。
- ・起用する目的とモデルのイメージ
- ・使用する媒体・期間・地域
- ・撮影日・場所・拘束時間
- ・予算
それぞれ解説します。
起用する目的とモデルのイメージ
外国人モデルを起用する目的は、海外向けの商品PRやブランドイメージの表現など、企画によってさまざまです。
たとえば、海外市場で販売する商品の広告であれば、現地の消費者に商品の魅力を伝えることが目的になります。一方、国内向けの広告でも、ブランドの世界観や商品コンセプトに合わせて外国人モデルを起用するケースがあります。
目的を整理したうえで、モデルに求める年齢層や雰囲気、体格、表情などを具体的にしていきましょう。国籍を指定する必要があるのか、特定の言語や外見上の特徴を求めているのかなど、希望条件を分けて考えることもポイントです。
こうした条件が明確になると、モデル事務所やキャスティング会社にも希望を伝えやすくなります。
使用する媒体・期間・地域
外国人モデルをキャスティングするときは、撮影した写真や動画をどこで、どのくらいの期間使用するのかを整理しておきましょう。
使用媒体には、WebサイトやSNS、テレビCM、商品カタログ、店頭ポスターなどがあります。使用期間も3か月、6か月、1年など、あらかじめ決めておく必要があります。また、海外向けのプロモーションを予定している場合は、写真や動画を使用する国・地域も確認しておきたいところです。
使用媒体や期間、地域は出演料や契約条件に関わるため、後から使用範囲を広げる場合は、追加の許諾や費用が必要になることもあります。国内外での広告展開を予定している場合は、その内容も含めて依頼先に共有しておきましょう。
撮影日・場所・拘束時間
撮影日や場所、拘束時間は、外国人モデルの出演可否や費用に関わるため、依頼前に整理しておきましょう。
撮影日が確定していない場合は候補日を複数用意しておくと、モデルのスケジュールと照らし合わせながら検討できます。また、撮影場所によって交通費や宿泊費が発生する場合もあるため、所在地も伝えておく必要があります。
拘束時間については、ヘアメイクや衣装替えなどの準備も含めて考えておくことが大切です。とくに海外からモデルを招く場合は、来日できる時期や滞在期間によって撮影可能な日程が限られることもあるため、早めに希望条件を共有しておくとよいでしょう。
予算
外国人モデルのキャスティング費用は、本人の経験や知名度、出演内容、写真・動画の使用条件などによって異なります。
また、モデルの活動拠点や撮影内容によっては、出演料以外にも次のような費用が発生します。
- ・海外からの渡航費や宿泊費
- ・通訳スタッフの手配費用
- ・ヘアメイクやスタイリストの費用
- ・撮影場所までの交通費
とくに海外を拠点に活動するモデルを起用する場合は、渡航費や滞在費が加わるため、国内を拠点とするモデルとは費用の内訳が異なることがあります。
予算が決まっている場合は、依頼時に上限を伝えておくと、その範囲で起用できる候補者を探しやすくなります。金額が未定の場合も、撮影内容や希望条件を伝え、概算費用を確認しておくとよいでしょう。
モデルをキャスティングするときの費用相場についてさらに詳しく知りたい方は、「モデル撮影の相場はどれくらい?費用が決まるポイントや料金を安く抑える方法を解説」の記事も参考にしてください。
外国人モデルを選ぶときのポイント

外国人モデルを選ぶときは、プロフィール写真の印象だけで判断するのではなく、企画との相性や出演に必要なスキルも確認しましょう。
とくに押さえておきたいのは、次の4つのポイントです。
- ・企画やブランドのイメージに合っているか
- ・ターゲットとの相性がよいか
- ・必要な言語に対応できるか
- ・撮影に必要な経験やスキルがあるか
それぞれ解説します。
企画やブランドのイメージに合っているか
外国人モデルの候補者を比較するときは、国籍やプロフィール写真の印象だけでなく、ブランドが伝えたいイメージに合っているかを確認しましょう。
モデルによって、ファッション広告を中心に活動している人もいれば、化粧品や日用品の広告、テレビCMなど、さまざまなジャンルを経験している人もいます。
過去の出演作品を見れば、表情やポージングの特徴に加え、商品をどのように見せているかも確認できます。海外で活動するモデルの場合は、日本国内での出演実績が少ないこともあるため、国内での知名度だけで判断する必要はありません。
希望する広告のイメージに近い出演作品があるかを確認し、ブランドの雰囲気や商品コンセプトに合うモデルかを検討しましょう。
ターゲットとの相性がよいか
外国人モデルを起用する場合も、誰に商品やサービスを届けたいかによって、適した人物は変わってきます。
日本国内向けの広告と、訪日外国人や海外の消費者を対象とした広告では、ターゲットの生活環境や文化的な背景が異なります。とくに海外向けの広告では、現地で好まれる表現や、モデルの起用がどのように受け止められるかにも目を向けたいところです。
ただし、ターゲットと同じ国籍のモデルを選べば、必ず親しみを持ってもらえるわけではありません。年齢層やライフスタイル、商品との関わり方なども踏まえ、広告を見る人に合ったモデルを検討する必要があります。
必要な言語に対応できるか
撮影現場では、スタッフがモデルにポーズや表情の指示を出す場面が多くあります。外国人モデルを起用する際は、こうしたやり取りを何語で行うのか、事前に確認しておきたいところです。
また、日本語のセリフがあるCMや、来場者との会話が必要なイベントでは、モデル本人の語学力が出演内容に合っているかも選定基準になります。
撮影中の指示を理解するための言語と、広告やイベントで使用する言語は、必ずしも同じとは限りません。日本語でのやり取りが難しい場合でも、通訳スタッフを手配することで対応できるケースがあります。
撮影に必要な経験やスキルがあるか
外国人モデルの中には、ファッション撮影を中心に活動する人もいれば、CMやWeb動画などで演技経験を積んでいる人もいます。
海外での出演実績が豊富なモデルでも、日本で予定している撮影内容と経験が合っているかは別の話です。商品を手に取って使い方を見せる動画では、ポージングだけでなく、自然な動きや表情も求められます。
候補者の実績だけでは判断しにくい場合は、過去の出演動画を確認したり、オーディションで実際の動きを見たりする方法も有効です。撮影で求める表現ができるかを確かめておくと、出演者を決めるときの判断材料になります。
外国人モデルをキャスティングする3つの方法

外国人モデルをキャスティングする方法は、主に次の3つです。
- ・外国人モデル事務所に依頼する
- ・SNSなどから直接依頼する
- ・キャスティング会社に依頼する
それぞれ候補者の探し方や依頼後の対応が異なるため、自社の状況に合った方法を選びましょう。
外国人モデル事務所に依頼する
外国人モデルを専門に扱う事務所や、外国人モデルが所属する事務所へ直接依頼する方法です。
事務所の公式サイトでは、所属モデルのプロフィールや出演実績を公開している場合もあり、国籍や年齢、雰囲気などから希望に近い人物を探せます。起用したいモデルが決まっている場合は、所属事務所へ直接問い合わせることで、出演の可否や条件を確認することが可能です。
ただし、紹介してもらえる候補者は基本的にその事務所が扱うモデルに限られます。幅広い候補者を比較したい場合は、複数の事務所へ問い合わせ、それぞれと出演条件やスケジュールを調整する必要が出てきます。
SNSなどから直接依頼する
InstagramなどのSNSを通じて、外国人モデル本人へ直接出演を依頼する方法もあります。
SNSでは国内外で活動するモデルを探せるほか、普段の投稿から本人の雰囲気や活動内容を確認できます。モデル事務所の公式サイトでは見つけられなかった人物に出会える可能性があるのも、SNSを活用するメリットです。
気になるモデルが見つかった場合は、プロフィールに記載されている仕事用のメールアドレスやDMなどから問い合わせられます。
ただし、直接依頼する場合は、撮影内容や報酬、日程、写真・動画の使用条件などを自社で確認しなければなりません。とくに海外のモデルとは、言語の違いによって認識にずれが生じる可能性もあるため、出演条件を文書で共有し、双方の認識をそろえておくことが大切です。
キャスティング会社に依頼する
複数のモデル事務所や独自のネットワークを通じて、企画に合う外国人モデルを探してもらう方法です。
起用したい人物が決まっていなくても、広告の目的や予算、希望するモデルのイメージなどを伝えることで、条件に合う候補者を提案してもらえます。
外国人モデルは国内外のさまざまな事務所で活動しているため、自社だけで幅広い候補者を探すには手間がかかります。キャスティング会社を利用すれば、複数の事務所やネットワークから希望条件に合うモデルを探し、比較検討できるのがメリットです。
さらに、対応言語や活動拠点に応じた出演条件の確認、所属事務所との交渉、日程調整などもまとめて相談できます。外国人モデルの起用が初めての企業にとっても、依頼しやすい方法といえるでしょう。
【依頼から撮影まで】外国人モデルをキャスティングする流れ

ここでは、キャスティング会社に依頼する場合を例に、外国人モデルの手配から撮影までの流れを4つのステップで紹介します。
- 1. 依頼内容を伝えて相談する
- 2. 候補となるモデルを提案してもらう
- 3. オーディション・出演条件を調整する
- 4. 契約を締結して撮影する
それぞれの手順を見ていきましょう。
1.依頼内容を伝えて相談する
まずはキャスティング会社へ問い合わせ、企画内容や希望する外国人モデルのイメージを伝えます。
担当者との打ち合わせでは、事前に整理した撮影条件や予算を共有し、どのようなモデルを探すか方向性をすり合わせていきましょう。
たとえば、海外を拠点とするモデルも候補に含めるのか、日本国内で活動するモデルに絞るのかによって、探し方や必要な手配は変わってきます。
希望する人物像が明確でない場合も、過去の広告事例や参考画像などを共有しながら、候補者の条件を具体化していきます。すべての条件が決まっていなくても、相談を始めることは可能です。
2.候補となるモデルを提案してもらう
依頼内容をもとに、キャスティング会社が条件に合う外国人モデルを探し、候補者を提案してもらいます。
提案されたモデルについては、プロフィールや出演実績に加え、撮影予定日のスケジュールや出演条件なども確認します。海外を拠点とするモデルが候補に含まれる場合は、来日の可否も確認が必要です。
複数の候補者を比較しながら、希望に近い人物を絞り込んでいきます。条件に合うモデルが見つからない場合は、優先したい条件を見直し、あらためて候補者を探しましょう。
3.オーディション・出演条件を調整する
候補者を絞り込んだら、必要に応じてオーディションや顔合わせを行います。実際の表情や動き、セリフへの対応などを確認し、撮影内容に合うモデルかを見極める段階です。
海外を拠点に活動するモデルの場合は、オンラインでオーディションを実施する方法もあります。日本へ招く前に本人と話せるため、出演内容について認識をすり合わせる機会にもなるでしょう。
あわせて、撮影日程や出演料、写真・動画の使用範囲など、具体的な出演条件を調整します。キャスティング会社を通じて本人や所属事務所と交渉を進め、条件がまとまった段階で出演者を決定します。
4.契約を締結して撮影する
出演者が決まったら、調整した条件をもとに契約を締結します。
契約書では、出演料や撮影内容に加え、写真・動画の使用媒体や期間、地域などが合意内容と一致しているかを確認します。海外を拠点に活動するモデルの場合は、渡航費や宿泊費の負担についても明確にしておきましょう。
契約後は、撮影当日の進行表やスタッフの配置、モデルへの連絡事項などを整理します。外国人モデルとの意思疎通に不安がある場合は、通訳スタッフの手配も検討が必要です。
外国人モデルのキャスティングでは、出演者を決めるだけでなく、撮影当日までの準備や関係者との調整も欠かせません。キャスティング会社に依頼した場合、こうした複雑な業務も任せられるため、必要な手配を済ませたうえで、撮影本番に臨むことができます。
外国人モデルをキャスティングするときの注意点

外国人モデルを起用するときは、一般的なモデルのキャスティングに加え、在留資格や文化的な背景、海外からの渡航などにも注意が必要です。
とくに、以下の4つは事前に確認しておきましょう。
- ・在留資格や活動条件を確認する
- ・文化や宗教に配慮する
- ・海外在住モデルは来日スケジュールを早めに確認する
- ・撮影内容によって必要な配慮を事前に確認する
それぞれ解説します。
在留資格や活動条件を確認する
外国人モデルを日本国内の撮影に起用するときは、報酬を伴うモデル活動が認められているか、在留資格や活動条件を確認する必要があります。
日本に住んでいる外国人でも、在留資格によって就労の可否や活動範囲は異なります。たとえば、留学などの在留資格では、モデル活動を行うために資格外活動許可が必要になる場合があるため、注意が必要です。
また、海外からモデルを招く場合は、撮影内容に応じた入国・在留手続きの確認も欠かせません。在留資格「興行」には、商品の宣伝や商業用写真の撮影などに関する活動も含まれています。
ただし、必要な資格や許可は本人の状況によって異なるため、所属事務所やキャスティング会社と確認しながら進めることが大事です。判断が難しい場合は、出入国在留管理庁などの関係機関や専門家への相談も検討しましょう。
文化や宗教に配慮する
撮影で使用する衣装や演出によっては、モデル本人の文化的な背景や宗教上の信条に配慮が必要です。
たとえば、肌の露出が多い衣装や身体に触れる演出などは、本人が希望しない場合もあります。撮影当日に衣装や演出を変更するのは難しいため、企画段階で内容を共有し、対応できるか確認しておきましょう。
食事の手配にも注意が必要です。宗教上の理由で特定の食材を避けている場合は、撮影現場で提供する弁当や軽食にも配慮が求められます。また、礼拝の時間を確保したいという希望があれば、撮影の合間に休憩を設けるなどの調整が必要になるでしょう。
こうした希望は国籍や宗教だけで一律に判断できません。本人や所属事務所に個別に確認し、撮影スタッフにも必要な情報を共有しておくと、当日の認識違いを防ぎやすくなります。
海外在住モデルは来日スケジュールを早めに確認する
海外を拠点に活動するモデルを日本での撮影に起用する場合は、渡航日程も含めたスケジュール調整が必要です。
日本での撮影が1日だけでも、フライトの時間によっては前日からの滞在が必要になります。また、長時間の移動や時差による負担を考え、到着後に十分な休息を取れる日程にしておきたいところです。
さらに、航空便の遅延や欠航によって来日が遅れる可能性もあります。とくにスタジオやスタッフの予定がすでに決まっている撮影では、モデルの到着が遅れると全体の進行に影響しかねません。
航空券や宿泊先の手配、入国に必要な手続きなども考慮し、撮影日から逆算して余裕のある来日スケジュールを組みましょう。
撮影内容によって必要な配慮を事前に確認する
外国人モデルを起用するときは、撮影内容に応じて、ヘアメイクや衣装のサイズ、撮影環境などを事前に確認しておくことが大切です。
たとえば、ヘアメイクでは、モデル本人の髪質や肌質に合った用品を用意する必要があります。カールの強い髪と細く柔らかい髪では適したスタイリング方法が異なり、肌の色味に合うファンデーションが用意されていないと、希望する仕上がりにならないこともあるでしょう。
また、アパレルの撮影では、モデルの体格に合う衣装や靴を用意できるかも確認しておきたいところです。海外のモデルを起用する場合は、普段使用しているサイズ表記と日本のサイズ表記が異なることもあるため、具体的な寸法を確認しておくと安心です。
とくに海外からモデルを招く場合は、撮影前にスタッフと直接打ち合わせる機会が限られることもあります。希望するヘアスタイルや衣装の情報を事前に共有し、必要な準備を進めておきましょう。
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まとめ

外国人モデルをキャスティングするときは、広告の目的やターゲットを明確にし、企画に合う人物を選ぶことが大切です。対応できる言語や出演経験に加え、在留資格や活動条件なども確認しておきましょう。
また、海外を拠点とするモデルを起用する場合は、渡航に必要な手続きやスケジュール調整など、早めの準備が必要です。
外国人モデルを探す方法には、モデル事務所への直接依頼やSNSでの問い合わせ、キャスティング会社の利用などがあるため、自社の状況に合った方法を選びましょう。
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