CMの費用内訳とギャラ相場を解説|Webとテレビの違いも比較

撮影をする日本人女性

近年、WebメディアやSNSが普及した影響で、WebCMを目にする機会が増えました。これまでCMはテレビが一般的でしたが、インターネットの利用者数が増加したためWebCMが急速に発達しています。

CM制作は専門的な知識が必要なうえ、費用も高額になりやすいです。中でも、出演者のギャラや制作費の内訳は分かりづらく、予算を組むときに悩むポイントになるでしょう。

この記事では、WebCM制作にかかるギャラの種類と相場を説明します。CM制作のコスパを高める方法や費用を安くするポイントも解説しますので、WebCMの制作に携わる方はぜひ参考にしてください。

WebCMを制作するための費用はいくらだろう。。。
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WebCMとテレビCMの違い

比較する女性

代表 布目
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コストや内容が違います。

WebCMとテレビCMには、以下の3点に違いがあります。

  • ・コスト
  • ・動画の内容
  • ・ターゲティング精度

それぞれ解説します。

コスト

一般的に、テレビCMはWebCMよりもコストがかかる傾向です。

テレビCMは、小規模でもキャスティング費や撮影機材、人件費などが高額になります。特に、出演者によってはキャスティング費が数千万円から1億円程度かかることも珍しくありません。

一方で、WebCMは制作費や広告配信コストを抑えやすく、目的に合わせた柔軟な展開が可能です。テスト配信なら数万円から始められることもあり、初めて広告を試したい企業にも向いています。

動画の内容

テレビCMは不特定多数の視聴者を対象とするので、幅広い視聴者に伝わりやすい内容で制作する必要があります。特定の視聴者だけに向けて配信しても、視聴してもらえない可能性が高いのです。

一方、WebCMはターゲットを絞り、視聴者に合わせた内容でCMを配信できます。

たとえば、「〇〇市にお住まいのあなた!」「〇〇について不安を感じていませんか?」などのフレーズを使用すれば、条件に当てはまる視聴者の興味を引くことが可能です。

また、期間限定のキャンペーンや購入手順を含めた内容を配信する動画もあります。強い購買意欲を持つターゲットに届けられれば、CMを見た後にすぐ購入してくれるでしょう。

ターゲティング精度

ターゲットが不特定多数であるテレビCMに対し、WebCMは特定のターゲット層にアプローチできます。

テレビCMは全国の家庭に配信されるので、多くの人に認知されやすいことはメリットです。しかし、特定の層にターゲットを絞れないので、商品によっては効果的な販売促進になりません。

一方WebCMの場合は、年代や性別、居住地、興味など、項目別でのターゲティングができます。視聴者のデータを集めやすいので、さらに精度を上げることも可能です。

「アウトドア好きに宣伝したい」「20代の女性に使ってほしい」など、ターゲットを絞って宣伝する場合はWebCMが効果的と言えます。

芸能人のテレビCMのギャラ相場について知りたい方は「芸能人のテレビCMのギャラ相場!出演料が高い理由やメリットも紹介」の記事もご覧ください。

 

CM制作にかかる費用の内訳

電卓とグラフ

代表 布目
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3種類のギャラがかかります!

CM制作にかかる費用は、大きく分けて以下の3つの要素で構成されています。

  • ・企画構成費
  • ・撮影・編集費
  • ・広告配信費

それぞれの費用について詳しく解説します。

企画構成費

企画構成費とは、CM制作におけるコンセプト設計やシナリオ作成にかかる費用です。誰に向けて、何を伝え、どのような行動を促すのかを明確にし、CMの軸となるアイデアを形にするための費用となります。

費用の目安は、10万円〜30万円程度です。

企画構成費は制作の初期にかかる費用ですが、ここでしっかりと企画を固めることが大切です。企画が明確になれば、撮影や編集の作業がスムーズに進み、無駄なコストや手間を減らせます。企画構成費は、全体の制作費を抑えるための、重要な初期費用とも言えるでしょう。

撮影・編集費

撮影・編集費は、企画段階で決めたアイデアやシナリオを実際の映像として形にするための費用です。撮影や編集にかかる金額は、スタッフの人数や使う機材の内容によって大きく変わります。

具体的な費用項目と相場は、下記の通りです。

費用の種類 費用相場
撮影費 30万円〜
編集費 10万円〜
スタジオ費 10万円〜
ディレクション費 10万円〜

 

企画内容や撮影の条件、編集の作業量によって、制作費の総額は10〜100万円程度になると考えておくとよいでしょう。

広告運用費

広告運用費には、広告費と運用代行費があります。

広告費とは、企業が広告を配信するために、媒体に対して支払う費用です。WebCMを配信できる媒体は、「数百円で出稿」のように、安い価格で任意の費用を設定できます。ただし、CMで取り扱う商品やサービス、ブランドによって広告費が高額になることもあるので注意が必要です。

運用代行費は、制作会社や広告代理店に支払う手数料です。ほとんどのケースで、広告主はCMの運営を代行業者に委託します。金額は明確に定められていませんが、「広告費の20%」を費用とするのが一般的です。ただし、自社でWebCMを配信する場合には運用代行費はかかりません。

【ジャンル別】CM出演者のギャラ相場

【ジャンル別】CM出演者のギャラ相場

キャスティング費は、出演者によって異なります。出演者のジャンルや出演料の相場は、以下のとおりです。

ジャンル 出演料
俳優・女優 50万円~1憶円
歌手・ミュージシャン 50万円~1憶円
アイドル 30万円~5000万円
芸人 30万円~1億円
モデル・グラビアアイドル 30万円~1500万円

 

さまざまなジャンルの中でも、俳優や歌手・ミュージシャンは高額で、アイドルやグラビアアイドルは低額な傾向にあります。また、出演者のランクもキャスティング費に影響します。実績のある人気俳優や大御所の芸人はギャラが高額です。

キャスティング費は、CM制作にかかる費用の中でも大きな割合を占めます。費用対効果を高くするためには、予算を明確にしたうえで、CMの目的や企画内容に合うようなキャスティングが必要です。

 

CMにイメージキャラクターを起用する場合ぬついて知りたいかたは「CMにイメージキャラクターを起用したい!契約内容や費用相場を紹介」の記事もご覧ください。

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WebCMの費用を抑える3つの方法

黒板に描かれた降下グラフ

WebCMの費用を安くする方法は、以下の3つです。

  • ・社内でできることを確認
  • ・出演者の契約期間の短縮
  • ・複数の制作会社に合い見積もりを依頼

それぞれ解説します。

社内でできることを確認

WebCMを制作するときは、社内でできることを明確にしておきましょう。自社でできることを明確にしておけば、できないことだけに人員や時間を使えばよいので、不要なコストを抑えられます。

たとえば、「エキストラを社員にする」「素材は社内で確保する」「動画編集できない箇所を外注する」などです。

作業の外注化は手間を減らせますが、外注費用がかかります。社内でできる作業まで外注すると、余計な費用がかかり予算を圧迫してしまうかもしれません。自社で完結できる作業がないか事前に明確にしておきましょう。

ただし、費用削減を意識するあまり、必要な外注まで避けてしまうのは注意が必要です。作業の質が下がったり、スタッフに過度な負担がかかったりする恐れがあります。

出演者の契約期間の短縮

CM出演者と契約期間を短縮することも、コスト削減に有効です。

出演者との契約期間が長くなるほど、ギャラの発生する期間が延びて費用が高くなります。CMによる宣伝効果が得られない場合でも、出演者には一定のギャラを支払わなければいけません。

CM制作の費用を抑えるためには、CM配信のスケジュールを調整し、出演者との契約期間を短縮することが大切です。

ただし、契約期間を絞るとCM配信の機会も少なくなります。CMの配信回数が減ると、宣伝効果が低下するリスクがあるので注意しましょう。

複数の制作会社に合い見積もりを依頼

WebCMの制作費を抑えるには、複数の制作会社に合い見積もりを依頼することが効果的です。

制作工程は共通でも、提供するサービスや料金は会社ごとに異なります。特に、同じ内容でも価格に差が出ることは珍しくありません。

企画や準備が整った段階で比較検討を行えば、自社の目的に合った制作会社を見つけやすくなります。適切な依頼先を選べば、予算内でも高いコストパフォーマンスが期待できるでしょう。

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必見!WebCMの効果を上げるポイント

ビジネスと成長

代表 布目
代表 布目
効果を上げるためのポイントです!

WebCMの効果を上げるポイントは、以下の4つです。

  • ・目的を明確化する
  • ・ターゲットに合う人を起用する
  • ・媒体に合う内容にする
  • ・企画立案とすり合わせを入念にする

それぞれ解説します。

目的を明確化する

商品の販売数を増やしたり多くの人に認知されたりするためには、「なぜWebCMを配信するのか」という目的の明確化がとても重要です。たとえば、商品やサービスの紹介では、「売上の向上」か「認知度を上げる」かなどにより戦略は変わります。

売上の向上を狙うなら、大御所のタレントを起用して商品をブランディングすることが効果的です。また、認知を拡大するなら流行りのインフルエンサーや人気芸人が適しています。

このように、目的によってキャスティングや動画の内容が決まります。何のためにWebCMを配信するのか、目的を明確にしておきましょう。

ターゲットに合う人を起用する

視聴者の購買意欲を刺激するためには、ターゲット層に合わせたキャスティングが大切です。

「新発売の商品ならフレッシュで人気なタレント」「20代向けの化粧品なら同世代のモデル」「アウトドア用品ならキャンプや旅行系YouTuber」など、ターゲット層に興味を持ってもらえる人を起用するとCMの効果が上がります。

ターゲット層に合う人を起用できれば、ファンに「この人が使っているなら私も使いたい」と感じてもらい、売上アップが見込めるでしょう。

むやみにキャスティングするとCMを見た人の心には響かず、CMの効果を発揮できません。どのような出演者であればターゲット層に興味を持ってもらえるのか、事前にリサーチしておきましょう。

媒体に合う内容にする

SNSやWebメディアは媒体ごとに特徴が異なります。伝える方法が「文字」か「写真」かなどによって情報の伝わり方が変わるので、媒体ごとに適した内容でCMを配信するのが効果的です。

たとえば、Instagramは画像やショート動画で発信するという特徴があります。食べ物を紹介する場合、美味しそうな写真や実際に食べている動画で宣伝すると、訴求したいポイントが伝わりやすくなります。媒体に合う方法で魅力を伝えられればユーザーの購買意欲を刺激できるでしょう。

商品と媒体との相性が合わないと、思うような宣伝効果が得られない可能性があります。WebCMの効果を上げるためには、訴求したいテーマとCMを配信する媒体の相性を合わせることが大切です。

企画立案とすり合わせを入念にする

WebCM制作では、企画の立案と関係者とのすり合わせが欠かせません。

企画はCM全体の方向性や仕上がりに大きく影響するため、尺や動画の雰囲気、訴求ポイントを丁寧に検討する必要があります。加えて、企業と制作会社、出演者の間で企画の目的や狙いをしっかり共有することも重要です。

関わる全員がイメージを共有できていれば、訴求内容と完成したCMにずれが生じるリスクを減らせます。企画の立案とすり合わせは、成功のための大切な工程です。

失敗しない制作会社の選び方

人差し指を立てて案内する女性

制作会社選びで失敗しないために、必ず確認しておきたいポイントは下記の3つです。

  • ・実績の豊富さ
  • ・得意なジャンルの確認
  • ・コミュニケーションの円滑さ

これらを意識して選ぶことで、自社に合った制作会社を見つけやすくなります。それぞれのポイントについて、詳しく解説します。

実績の豊富さ

最初に確認すべきポイントは、映像制作会社が持つ制作実績です。多くの会社では自社のウェブサイトに過去の制作例を掲載しています。自社の商品やサービスに近い事例があるかを基準に、相性を判断することが大切です。

たとえば化粧品のCMなら、美容・コスメ業界の実績が多い会社を選ぶのがおすすめです。薬機法などの業界ルールや、女性ターゲットに響く表現方法を理解しているため、制作もスムーズに進められます。

BtoB向けのITサービスなどの場合も同様です。一般向けとは違い、ビジネス課題や導入メリットを伝える表現力が求められるため、BtoB向けの制作実績がある会社の方が安心です。

実績は、その会社が持つ経験とノウハウの証明です。制作会社の信頼性を判断するうえで、最も分かりやすいポイントと言えるでしょう。

得意なジャンルの確認

制作実績と合わせて確認したいのが、その会社が本当に得意としているクリエイティブのジャンルや作風です。多くの制作会社は「幅広いジャンルに対応できます」と案内していますが、会社ごとに得意なスタイルや表現の特徴があるのも事実です。

たとえば、若者向けのSNS広告で話題になるような、ユニークでインパクトのある映像を得意とする会社もあれば、高級ブランドのような洗練された映像美を強みとする会社もあります。また、企業の誠実さや商品の開発背景などを丁寧に伝える、ドキュメンタリー風の映像が得意な会社も存在します。

どのようなCMを作りたいのか、CMの完成イメージと候補となる会社の得意なジャンルが一致しているかを確認することは、完成イメージのずれを防ぐために非常に重要です。作りたいCMの雰囲気に近い実績が多い会社は、自社の魅力を伝える最適なパートナーになりやすいでしょう。

コミュニケーションの円滑さ

CM制作は、一度依頼すれば完了する単純な作業ではありません。企画の打ち合わせから撮影、編集、納品まで、何度もやり取りを重ねながら進めていく共同作業です。そのため、制作スキルや費用と同じくらい、担当者とのコミュニケーションのしやすさが重要になります。

打ち合わせのときは、こちらの要望を正確に理解し、専門用語ばかり使わず分かりやすく説明してくれるかどうかを確認しましょう。質問や相談への対応が早いかどうかも、大切なチェックポイントです。また、こちらの指示をそのまま受けるだけでなく、「その目的なら、こうした方がより効果的です」といった専門的な視点から提案してくれるかも信頼できる担当者かどうかを判断する材料になります。

最終的には、「この担当者となら安心して一緒に進められそうだ」と感じられる相性の良さも大切です。制作期間中、ストレスなくやり取りできる担当者を選ぶことが、CM制作をスムーズに進めるための大事なポイントです。

おすすめのキャスティング会社について知りたい方は「【ジャンル別】本当におすすめしたいキャスティング会社10選!選ぶポイントも紹介」の記事もご覧ください。

WebCMを制作するなら「クロスアイ」

株式会社クロスアイ

WebCMを制作したい企業は、「株式会社クロスアイ」にご相談ください。株式会社クロスアイは、芸能に精通したスタッフが映像制作やYouTube運営を実施しております。

スタッフにはタレントやインフルエンサーの活動を経験した者もいます。そのため、具体的な知識やノウハウを活かし、企画の立案から映像編集、配信まで専門的にサポート可能です。

また、「日本一芸能に詳しい会社」として、映像制作の他にキャスティング業務も行っています。人気のタレントや俳優、専門家、インフルエンサーなど、企業や商品のイメージに合うキャスティングも相談できます。

WebCMの制作経験がない方やキャスティングに自信のない方は、ぜひ株式会社クロスアイにお問い合わせください。

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まとめ

WebCM制作のギャラを解説のまとめ

CM制作を始める際は、まずWebCMとテレビCM、それぞれの特徴を理解し、自社の目的に合った媒体を選ぶことが重要です。WebCMは低コストで特定のターゲット層に絞った効果的なアプローチが可能であり、テレビCMは広い層への認知獲得に適しています。

CM制作の費用は、企画・制作費や広告配信費など複数の要素で構成されますが、出演者のギャラが大きな割合を占めることが多く、知名度や契約条件によって費用は大きく変動します。

コストを抑えるには、社内で対応できる作業を整理したり、契約期間の見直し、複数の制作会社から見積もりを取るなどの工夫が効果的です。

WebCMを低コストかつ高品質で制作したい方は、ぜひ株式会社クロスアイにご相談ください。

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