CMに起用する俳優の選び方|費用相場や注意点、流れも解説

若い男性のさわやかな写真

CMに俳優を起用するとき、「誰を選ぶか」でCMの伝わり方やブランドの印象が大きく左右されます。

しかし、「誰を選べば良いのかわからない」「どの俳優がターゲット層に最も響くのだろう?」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

たくさんの俳優さんがいて迷う…
お悩みさん
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この記事では、CMに俳優を起用するときの適切な選び方や注意点、費用相場まで、わかりやすく解説します。CMの効果を最も高めるキャスティングがしたい方は、ぜひ参考にしてください。

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俳優を選ぶ前にやるべき3つの準備

actorの文字が書かれた積み木

代表 布目
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なんとなくで選ぶのは危険です!

CMに起用する俳優を選ぶ前に、やるべきことは以下の通りです。

  • ・CMの目的を明確にする
  • ・ターゲット像を具体化する
  • ・演出の方向性を決める

それぞれ解説します。

CMの目的を明確にする

俳優選びの前に、まずはCMの目的を明確にしましょう。

達成したい目的が「認知拡大」なのか、「購買促進」なのかによって、起用すべき俳優像はまったく変わってきます。

例えば話題性を重視するなら、トレンド感のある若手俳優がおすすめです。SNSでの拡散も狙いやすく、注目度アップにもつながります。

一方、ブランドの信頼感を高めたいなら、落ち着いた雰囲気や実績のある人物のほうが、視聴者の安心感にもつながるでしょう。

目的があいまいなままだと、俳優選びもブレてしまい、CM自体の印象も薄れてしまいます。そのため、「誰に、何を、どう伝えたいか」を整理することが、キャスティングの第一歩です。

ターゲット像を具体化する

CMのターゲット像をできるだけ具体的にすることで、どんな俳優が響くかが自然と見えてきます。

年齢や性別だけでなく、その人がどんな毎日を過ごしていて、どんな価値観を持っているのかまで具体的にイメージしてみましょう。

例えば、Z世代をターゲットにしたアプリのCMなら、SNSでの発信力があり、親しみやすい若手俳優の起用が効果的です。Z世代は、SNSでよく目にする“身近な存在”に共感しやすいため、普段フォローしている俳優がCMに登場するだけで、自然と関心を引きつけることができます。

一方、資産運用などの金融サービスでは、将来のライフプランに関心を持つ30〜50代がターゲットとなります。この世代には、信頼感や落ち着きを感じさせる中堅俳優を起用することで、商品やサービスへの安心感や親しみを抱いてもらいやすくなるでしょう。

ターゲットを明確にすることで、共感を呼ぶキャスティングが可能になるのはもちろん、視聴者との距離が縮まり、ブランドへの親近感も高まります。

演出の方向性を決める

俳優を選ぶには、まずCMの演出について方向性を決めておくことが大切です。方向性が決まれば、どの俳優がその世界観に合うかが見えやすくなります。

親しみや安心感を大切にしたいのか、信頼や格式を打ち出したいのかなど、伝えたいイメージによって、適した俳優の表情や雰囲気は変わってきます。

例えば、リラックスしたひとときを表現するCMなら、落ち着きがあり、穏やかな空気をまとった癒し系の俳優がぴったりです。重厚感を出したいCMなら、静かに存在感を示せる俳優のほうが効果的でしょう。

演出と俳優のイメージがぴったり噛み合うと、CMのメッセージはよりスムーズに届きます。先に演出の方向をしっかり固めておくことで、キャスティングもぶれずに進められます。

CMに起用する俳優の選び方|3つのポイント

虫眼鏡と星

代表 布目
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俳優選びにはポイントがあります!

CMに起用する俳優の選び方のポイントは、以下の3つです。

  • ・ブランドイメージと合っているか
  • ・ターゲット層から信頼されているか
  • ・演技力・表現力で魅力を伝えられるか

それぞれ解説します。

ブランドイメージと合っているか

CMに起用する俳優が、ブランドイメージと合っているかどうかは、とても大切なポイントです。

俳優の雰囲気や話し方、立ち居振る舞いは、そのまま企業やブランドのイメージとして視聴者に伝わります。上質さや信頼感を大切にしている商品であれば、落ち着きがあり、品を感じさせる俳優がしっくりくるでしょう。

万が一、ブランドの雰囲気とかけ離れたキャスティングをしてしまうと、CMのメッセージがうまく伝わらないだけでなく、ブランド自体の信頼やイメージを損なってしまうリスクがあります。

そのブランドが持つ空気感や世界観に合う俳優かどうか、慎重な見極めが大切です。

ターゲット層から信頼されているか

起用する俳優がターゲット層から信頼されているかどうかによって、CMの伝わり方は大きく変わります。

同じメッセージでも、「誰が伝えるか」で受け取られ方が異なるのです。そのため、視聴者が信頼を寄せる俳優であれば、それだけでCMの言葉に説得力が生まれます。

例えば、子育て世代に向けた食品CMなら、家庭的な雰囲気のある俳優が登場するだけで、「この商品なら安心できる」と感じる人も多いはずです。

反対に、過去に炎上や不祥事があった人物を起用してしまうと、どれだけ内容がよくても、「本当に大丈夫?」と不安に思われてしまうことがあります。

視聴者は、出演している俳優に自分を重ねたり、信頼できるかどうかを無意識に判断しています。だからこそ、ターゲット層から信頼されている俳優かどうか、キャスティング時にしっかり見極めておくことが重要です。

演技力・表現力で魅力を伝えられるか

CMで起用する俳優には、短時間で商品やブランドの魅力をしっかりと伝えられる演技力や表現力が求められます。

視聴者の心を動かすのは、セリフの多さや内容だけではありません。ふとした間や、目線の動きに引き込まれることも多いものです。感動的なシーンでは、抑えた表情だけでも十分に想いが伝わりますし、テンポを重視したCMなら、セリフ回しや間の取り方が印象を左右します。

演技力の判断に迷ったときは、その俳優が過去に出演したCMやドラマを観てみるのも一つの方法です。

自然にメッセージが届けられる、心に残るような演技ができる俳優は、CMでもしっかり力を発揮してくれるはずです。

CMに俳優を起用する効果・メリット

メリットの文字と笑顔の人形

代表 布目
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CMに俳優を起用するとこんないいことが!

CMに俳優を起用する効果・メリットは以下の3つです。

  • ・企業の信頼感がアップする
  • ・商品の魅力や想いが伝わりやすい
  • ・SNSやメディアで話題になりやすい

それぞれ解説します。

企業の信頼感がアップする

CMに俳優を起用することで、企業の信頼感を高める効果があります。

俳優が持つイメージは、そのまま企業の印象にも重なって視聴者に伝わるものです。そのため、「この人が出ているなら安心できる」と、視聴者が自然に信頼を寄せるケースも少なくありません。

さらに、知名度の高い俳優を起用していることで、「広告にしっかり投資できる会社」「ブランド力のある企業」といった見方をされ、企業そのものへの評価も高まることもあります。

同じ俳優を継続的に起用すれば、その人が“企業の顔”として定着し、ブランドの一貫性や誠実さといったイメージも自然と育っていきます。

このように、CMに俳優が登場することは、視聴者との間に親しみや安心感を生み出し、企業への信頼感を築くきっかけにもなるのです。

商品の魅力や想いが伝わりやすい

俳優を起用したCMでは、商品の魅力や、商品に込められた想いが伝わりやすくなります。

文字やナレーションだけでは伝わりにくい価値や感情も、俳優の表情や声のトーン、しぐさといった“言葉にならない要素”を通じて、視聴者の心にすっと届くことがあります。

例えば、ベビーフードのCMで、俳優が子どもにやさしく食べさせる様子を演じれば、商品に込められた「
安心感」を自然に感じてもらえるはずです。単に「安心・安全」と書かれているよりも、映像で見せるほうが、直観的に響きやすいのです。

俳優を通して視聴者の感情が動くことで、「使ってみたい」「誰かにすすめたい」と思うきっかけになり、購買や口コミにもつながっていきます。

SNSやメディアで話題になりやすい

CMに俳優を起用することで、SNSやメディアで話題になりやすくなるのも大きなメリットの一つです

特に、SNSで人気のある俳優が出演していると、CMの放送直後から感想や動画がSNSに投稿され、あっという間に拡散されることもあります。

なかには、商品そのものよりも先に、“あの俳優が出ていたCM”として注目され、そこから自然とCMやブランドへの認知拡大にもつながっていくケースも少なくありません。

さらに、SNSで話題になったCMは、テレビ番組やニュースサイトなど他のメディアでも取り上げられやすくなります。このように、俳優の影響力をうまく活用すれば、広告費を追加でかけなくても、情報が自然と広がっていく流れを生み出すことができるのです。

CMに俳優を起用するときの費用相場

天秤を押さえる手

代表 布目
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気になる費用相場を公開します!
ランク 費用相場
若手俳優 30万円~500万円
中堅俳優 800万円~2500万円
大御所俳優 3000万円~1億円

(※年間契約の場合)

これらは年間契約を前提とした費用相場であり、契約期間や出演内容によって金額は大きく変わってきます。さらに、イベント出演やSNS投稿などのPR活動を含めるかどうかでも費用に差が出てきます。

また、CMを流す時間帯や地域、番組枠などによっても費用は上下するので注意が必要です。全国ネットやゴールデンタイムの放映では、俳優のギャラが高くなる傾向もあります。

こうした費用相場をあらかじめ把握しておくことで、無理のない範囲で最適なキャスティングが可能になります。結果として、コストを抑えつつ、効果の高いCMにつなげやすくなるはずです。

CMに俳優を起用する流れ

1・2・3と書かれたボードとペン

代表 布目
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流れをステップごとにみていきましょう!

CMに俳優を起用するときの流れは、以下の通りです。

  • STEP1|俳優のリストアップ
  • STEP2|出演交渉・契約
  • STEP3|撮影・納品管理

それぞれ解説します。

STEP1|俳優のリストアップ

最初のステップは、俳優のリストアップです。

まず、CMの目的やブランドイメージに合った、「理想の俳優像」を社内で共有しましょう。そのうえで、知名度やイメージ、予算などの条件をもとに、複数の候補をピックアップします。

俳優を選ぶときは、ターゲット層との相性も意識することが大切です。例えば、若年層向けの商品ならSNSでの発信力がある俳優、ビジネスパーソン向けのサービスなら落ち着きや信頼感のある俳優が適しています。どのような層に、どう訴えたいのかを明確にしたうえで絞り込むことで、キャスティングの精度が高まります。

交渉が難航した場合に備え、あらかじめ複数の候補を用意しておくのがおすすめです。

STEP2|出演交渉・契約

依頼したい俳優が決まったら、次は出演交渉と契約に進みます。

まずは、候補の俳優が所属する事務所と連絡を取り、ギャラや契約期間、使用媒体などの条件を確認します。ただし、人気のある俳優ほどスケジュールが埋まっていたり、事務所とのやり取りに時間がかかることも少なくありません。

交渉では、放送期間の延長や二次利用の可否など、細かな取り決めが必要になります。条件があいまいなまま進めてしまうと、後々トラブルになる可能性もあるため、契約内容はしっかり確認しておくことが重要です。

契約には専門的な知識も必要になるため、必要に応じてキャスティング会社のサポートを受けると安心です。

STEP3|撮影・納品管理

俳優の起用が決まったら、いよいよ撮影と納品のステップに進みます。

撮影前には、スケジュールの調整やリハーサルの手配など、準備すべきことが多くあります。撮影当日は、現場の進行を確認しながら、俳優の体調や表情にも気を配り、スムーズに撮影が進むようにサポートすることが大切です。

撮影が終わったあとは、編集や内容のチェックを経て、完成した映像を各メディアに納品します。このときに重要なのが、契約で取り決めた放映期間や使用媒体と、実際の放送内容にズレがないかをきちんと確認することです。

納品後のチェックを怠ると、二次利用や追加費用をめぐるトラブルに発展することもあるため、注意しましょう。

俳優を起用する流れについて、さらに詳しく知りたい方は「芸能人をキャスティングしたい!費用相場やおすすめのキャスティング会社3選も紹介」も合わせてご覧ください。

CMに俳優を起用するときの注意点

checkの文字と豆電球

代表 布目
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注意点もチェックしておきましょう!

CMに俳優を起用するときの注意点は、以下の3つです。

  • ・契約内容を明確にする
  • ・過去の出演歴をチェックする
  • ・炎上・スキャンダルリスクを見極める

それぞれ解説します。

契約内容を明確にする

CMに俳優を起用するときは、契約内容を明確にしておくことが欠かせません。使用期間や放映地域、使用媒体といった条件があいまいなまま進んでしまうと、後からトラブルになる可能性があります。

近年は、テレビだけでなくYouTubeやInstagramなど、SNSでもCMが展開されるのが一般的になってきました。そのため、媒体ごとの特性をふまえたリスク管理が、より重要になっています。

特にSNSでは、一度拡散されたCMが視聴者によって保存・シェアされ、契約が終了した後も意図せず露出が続いてしまうケースもあります。

こうしたリスクを避けるためにも、使用期限や二次利用の可否といった条件は、媒体ごとにしっかり取り決めておくことが大切です。

過去の出演歴をチェックする

過去の出演歴をチェックすることも、俳優を起用するうえで重要なポイントです。

例えば、過去に類似商品や競合企業のCMに出ていた場合、視聴者のなかで印象が混ざってしまい、ブランドのメッセージが正確に伝わらないことがあります。

「この人、別の商品にも出てなかった?」という引っかかりがあると、CMそのものに集中してもらいにくくなるのです。

特に、短期間で複数の競合ブランドに登場していると、「どの企業の顔なのか」があいまいになり、ブランドに対する信頼感を損なうリスクもあります。

起用を検討する段階で、過去の出演歴や契約期間を確認し、同じジャンルのCMに出演していないか、契約中に制限がないかどうかをチェックしておきましょう。

炎上・スキャンダルリスクを見極める

俳優を起用する前に、炎上・スキャンダルのリスクをしっかり見極めましょう。

近年、SNS上での過去の投稿や発言が掘り返され、CM放送中に思わぬ形で炎上してしまうケースがあります。一度炎上してしまうと、商品やサービスのイメージだけでなく、企業そのものへの信頼にも深刻な影響を及ぼすおそれがあります。

特に、過去に炎上経験がある俳優や、発言が誤解されやすい人物を起用する場合は、より慎重な判断が必要です。SNSやネット記事を事前にチェックし、少しでも不安があれば、早い段階で候補から外すのもひとつの手です。

俳優の選定に不安があるときは、キャスティング会社などプロの力を借りることで、リスクを最小限に抑えることができます。

【迷ったら】キャスティング会社に依頼しよう

両手に?を浮かべて悩んでいる男性

代表 布目
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無料相談だけでもOKです!

CMに起用する俳優選びに迷ったら、キャスティング会社に相談してみるのがおすすめです。

候補を絞りきれないときや、どのような俳優がターゲット層に響くのかわからない場合でも、プロの視点から、自社の目的やブランドに合ったキャスティングを提案してもらえます。

また、事務所との交渉や契約、スケジュールの調整といった実務もまとめて任せられるため、社内の負担が大きく減るのもメリットです。過去の出演歴チェックやSNSリスクの調査など、トラブルを未然に防ぐためのサポートも充実しています。

「株式会社クロスアイ」では、豊富な実績と確かな調査力をもとに、安心で効果的なキャスティングをサポートしています。

CMに起用する俳優選びが初めての方や、選び方に迷っている方も、ぜひお気軽にご相談ください。

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まとめ

カチンコと撮影現場の風景

CMに俳優を起用するときは、ただ知名度の高い人物を選ぶのではなく、CMの目的やブランドイメージ、ターゲット層との相性をしっかり見極めることが大切です。

ターゲット層から信頼されている俳優を起用すれば、商品や企業への安心感につながります。また、演技力のある俳優であれば、短い尺のなかでも商品の魅力をしっかり伝えてくれるはずです。さらに、SNSなどで話題になれば、認知度アップにもつながります。

その一方で、過去の出演歴や不祥事のリスク、契約内容など、事前に確認すべきポイントも少なくありません。

誰を起用するか迷ったときは、経験豊富なキャスティング会社に相談するのがおすすめです。

「株式会社クロスアイ」では、年間2,000件以上の豊富な実績を活かし、目的に合った最適なキャスティングをご提案しています。

ご相談は無料です!俳優を起用したCM制作を成功させたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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