芸能人をイベントに呼ぶには?出演依頼の方法や注意点、費用相場までわかりやすく解説

イベントに芸能人を呼ぶことは、集客力や話題性を一気に高める有効な手段です。しかし、出演を依頼する方法がわからないという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、芸能人をイベントに呼ぶときの依頼方法から、契約時の法的リスク、費用相場、さらに成功するためのポイントまで、わかりやすく解説します。
大切なイベントを成功させるために、芸能人を呼んで盛り上げたいと考えている方はぜひ参考にしてください。
芸能人にイベント出演を依頼する方法

芸能人にイベント出演を依頼する方法は、以下の2つです。
- ・事務所に直接相談する
- ・キャスティング会社を利用する
それぞれ詳しく紹介します。
芸能事務所に直接相談する
芸能人にイベントへの出演を依頼するとき、芸能事務所に直接相談する方法があります。
企業の要望を事務所に直接伝えられるため、希望に沿った出演者を選びやすい点が大きなメリットです。また、仲介手数料が発生しないため、コストを抑えたい場合にも向いています。
しかし、直接相談にはいくつかのデメリットもあります。企業がすべてのキャスティング業務を担当しなければならず、契約交渉やスケジュール調整、出演条件の確認などに時間と手間がかかります。
また、キャスティングに関する専門知識も必要です。そのため、初めて依頼する企業には負担が大きいと感じることも多いでしょう。
キャスティング会社を利用する
芸能人をイベントに呼ぶには、キャスティング会社に依頼するのが一般的です。キャスティング会社は、イベント主催者と芸能人が所属する事務所を仲介し、最適な芸能人を選定して出演交渉を行います。
キャスティング会社に依頼するメリットは主に2つです。1つ目は、キャスティング業務をすべて任せられる点です。出演交渉から契約手続き、事務処理までを代行してくれるため、企業側の負担を大幅に減らすことができます。
2つ目は、PR効果を高められる点です。キャスティング会社は芸能人の知名度を最大限に活かし、イベントの集客や認知度向上につながる宣伝方法を提案してくれます。これにより、より多くのターゲット層にアプローチすることが可能です。
キャスティングに自信がない場合や、初めて依頼する場合は、キャスティング会社の活用を検討すると良いでしょう。
芸能人に出演を依頼する方法について、もっと詳しく知りたい方は「芸能人をキャスティングしたい!費用相場やおすすめのキャスティング会社3選も紹介」をご覧ください。
注意!契約時の法的リスク

イベントに芸能人を起用するとき、契約書に記載される内容によって、後々トラブルが起きることがあります。とくに注意すべき法的リスクは以下の2つです。
- ・ステマ規制など広告表記ルール
- ・競合排除(排他)条項の確認ポイント
それぞれ解説します。
ステマ規制など広告表記ルール
芸能人にイベントへ出演してもらう場合でも、内容によっては“広告”とみなされ、ステルスマーケティング(ステマ)の規制が関係してきます。とくに商品紹介や企業PRを目的としたイベントでは、来場者や視聴者に対して「これは広告です」と分かるように表示する必要があります。
ステマとは、宣伝であることを隠し、あたかも芸能人自身の意見や自然な口コミのように見せかける手法のことです。適切な表記を行わないと、消費者庁からの指導や、場合によっては罰則につながる可能性があります。
SNSやYouTubeでイベントの告知・出演後の投稿を行うケースも多いため、「広告」「PR」などの表記が必須です。イベント出演とセットで発信が行われる場合は、表記ルールを理解し、事前に確認しておくことが大切です。
競合排除(排他)条項の確認ポイント
芸能人にイベント出演を依頼する際は、契約書に記載される「競合排除(排他)条項」にも注意が必要です。これは、出演した芸能人がイベント期間中やその前後に、同じジャンルの競合サービス・競合商品の広告へ出ることを制限するための取り決めです。
たとえば、自社の商品発表イベントに出演してもらう場合、同じカテゴリーの商品を扱う企業のイベントや広告に同時期に出演されてしまうと、ブランドイメージがぶつかってしまいます。こうした事態を防ぐために、排他条項が設けられています。
確認しておきたいのは、「どの企業が競合と判断されるのか」「制限期間はいつまでか」「地域や媒体による縛りはあるのか」といった具体的な条件です。曖昧なまま契約すると、希望していた時期に別の施策が展開できなくなるなど、思わぬトラブルにつながる可能性があります。
芸能人への出演依頼にかかる費用と相場

芸能人をイベントに招待する際には、出演料だけでなくさまざまな費用がかかります。実際にどのくらいの費用がかかるのか、相場を見ていきましょう。
出演料の相場目安
芸能人をイベントに呼ぶ費用相場は、以下のとおりです。
| ランク | 費用相場 |
| 大御所芸能人(タレント)・人気俳優・人気アーティスト | 200万円〜 |
| 人気芸人・人気タレント・人気モデル・人気雑誌モデル | 50万円~200万円 |
| 駆け出しの芸人、雑誌モデル | 20万円〜50万円 |
出演料は、ランクや知名度、活動ジャンルによって大きく変わります。大御所クラスは出演経験が豊富で話題性も高いため、その分費用も高めに設定されるのが一般的です。一方で、人気芸人やモデルなどは、比較的抑えた金額で依頼できるケースもあります。
しかし費用相場よりも大切なのは、「イベントの目的に対して誰を起用するのが最適か」という視点です。集客を重視するのか、商品PRの説得力を高めたいのかによって、適している芸能人も変わります。予算とのバランスを考えながら、目的を達成しやすい人材を選ぶことが、イベント成功への近道です。
出演料以外にかかる費用
芸能人にイベント出演を依頼するときは、出演料のほかにも多くの費用が発生する場合があります。出演料以外にかかる費用は、下記の通りです。
・交通費、宿泊費
・ヘアメイク、スタイリスト費
・ケータリング費
・会場設営や音響費
とくに知名度の高い芸能人は同行スタッフが多くなる傾向があり、その分移動費やケータリング費が積み上がりやすくなります。また、イベントの内容によっては照明・音響など追加の設備が必要になることもあり、想定以上の費用が発生するケースも珍しくありません。
こうした付帯費用は「気づいたら総額が膨らんでいた」というトラブルのもとになりがちです。見積もり段階で必要な項目をひとつずつ確認し、事務所やキャスティング会社と共有しておくことが安心につながります。
芸能人のイベント出演以外の費用相場について詳しく知りたい方は、「企業のイメージキャラクターに芸能人を起用しよう!費用やメリットを解説」をご覧ください。
イベントに芸能人を呼ぶ4つのメリット

イベントに芸能人を呼ぶメリットは、以下の4つです。
- ・集客力が上がる
- ・イベントの話題性を高められる
- ・メディアやSNSでの拡散力が期待できる
- ・運営側のモチベーションアップにつながる
それぞれ詳しく解説します。
集客力が上がる
イベント開催において、集客力は重要なポイントです。芸能人を起用することで、そのファン層がイベントに参加する可能性が高まり、来場者数が増加します。
とくに有名な芸能人の場合、一目見たいという理由で会場に足を運ぶ人も増えるでしょう。
PRイベントや学園祭など、大規模なイベントでは、芸能人の登場によって会場が盛り上がります。事前の告知を行うことでさらに注目が集まり、集客力が向上するメリットもあります。
イベントの話題性を高められる
イベントに芸能人を呼ぶと、大きな話題となります。人気のある芸能人の動向は、ニュースやSNSなどで大きく取り上げられるため、よりイベントの知名度が向上するでしょう。
例として、2022年に開催された県のイベントでは、映画で主役を務めた超大物芸能人と地元出身俳優の出演が話題となり、定員の約64倍の人がイベントに応募しました。このイベントは、超大物芸能人と地元出身俳優を呼んだことで、大きな経済効果をもたらしたと言われています。
このようにイベントに芸能人を呼ぶことで、イベントの話題性を高め、多くの人が興味を持ってくれるようになります。毎年行うイベントであれば、年々集客の向上も見込めるため、芸能人をイベントに出演させることは有効な手段と言えるでしょう。
メディアやSNSでの拡散力が期待できる
芸能人をイベントに呼ぶことで、メディアやSNSでの拡散効果が期待できます。芸能人の出演は、ニュースやネット記事で取り上げられやすく、イベントの認知度が大幅に向上するのがメリットです。
また、SNSを活用している芸能人が多いため、本人のアカウントからイベント告知をしてもらうことで、フォロワーに直接リーチできます。ハッシュタグや投稿によって、イベントへの関心を広げられるでしょう。
このように、メディアやSNSを通じて、イベントの認知度を高めることができます。
運営側のモチベーションアップにつながる
有名人と直接会う機会は、運営スタッフにとって大きな刺激となります。普段は接することができない芸能人と一緒に仕事をすることで、スタッフのモチベーションが高まり、イベントへの熱意や意欲が一層強くなるのです。
運営スタッフのモチベーションが向上すると、業務に対する前向きな姿勢が生まれ、チーム全体の連携が強まります。
スタッフが意欲的に取り組むことで、イベントの質や進行がスムーズになり、結果として参加者にも良い印象を与えることができるでしょう。こうしたスタッフのモチベーション向上は、イベントの成功に不可欠な要素です。
【3つのポイント】出演を依頼する芸能人の選び方

どの芸能人にイベントの出演依頼をするかで得られる効果が変わってくるため、イベントに呼ぶ芸能人の選定はとても重要です。イベントに呼ぶ芸能人を選ぶポイントは、下記の3つです。
- ・話題性:旬で注目度の高い芸能人
- ・好感度:幅広い層に支持される芸能人
- ・信頼性:イベントテーマや企業イメージに合う芸能人
それぞれ解説します。
話題性:旬で注目度の高い芸能人
芸能人をイベントに呼べば、話題性を高められます。しかし、より大きな話題性を求める場合は、旬で注目度の高い芸能人をイベントに呼ぶといいでしょう。
旬の芸能人は、多くの人から注目されており、メディアに取り上げられる可能性も高いです。一気にイベントの認知度を上げることができ、集客力もアップします。
また、旬の芸能人が出演したイベントは世間の印象に残りやすく、結果的に企業や商品のイメージ作りにもつながります。
好感度:幅広い層に支持される芸能人
好感度の高い芸能人はファンの支持が厚く、イベントの集客力を大きく高めてくれます。ファン以外にも幅広い層に良い印象を与えるため、興味を持って「ちょっと行ってみようかな」と感じる人が増えやすい点も魅力です。その結果、イベントのジャンルを問わず、安定して高い集客効果が期待できるでしょう。
たとえば、商品をPRするイベントに好感度の高い俳優を起用すると、出演者の存在がイベント自体の注目度を押し上げ、来場のきっかけになります。
さらに、芸能人が持つポジティブなイメージはイベントやPR商品にも自然と重なって伝わります。そのため、主催企業の印象がアップしたり、商品の購買促進につながりやすい点もメリットです。
信頼性:イベントテーマや企業イメージに合う芸能人
イベントテーマに関連する専門知識を持つ芸能人を起用すると、参加者の満足度が大きく向上します。
たとえば、スポーツイベントにはアスリート、教育関連の講演会には教育評論家を呼ぶことで、参加者がより深い知識を得られ、イベントの価値が高まります。こうした芸能人の出演は、テーマに合った内容のトークを展開でき、参加者の興味を引きつけます。
さらに、イベントテーマや企業イメージにぴったりな芸能人を選ぶことで、主催者側の信頼性も向上します。専門的な知識を持った芸能人の起用は、参加者にとっても安心感を与え、企業やイベントのブランドイメージをより高める効果が期待できます。
イベントの目的やターゲットに合わせた芸能人を選ぶことが、成功のカギとなります。
まとめ

この記事では、芸能人にイベント出演を依頼するときの方法や費用相場、起用するメリットを紹介しました。芸能人が出演するだけでイベントの認知度は大きく高まり、集客面でも高い効果が期待できます。
一方で、出演交渉や契約条件の確認など、専門的なやり取りが多いのも事実です。こうした部分に不安がある場合は、キャスティング会社に相談することでスムーズに進行でき、トラブルの予防にもつながります。
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