【相場が分かる】インスタのタイアップ投稿とは?依頼費用や流れを解説

インスタでタイアップ投稿がしたい!やり方や依頼料の相場を解説

インスタ(Instagram)のタイアップ投稿を活用すれば、商品やブランドの魅力をユーザーに効果的に発信できます。

しかし、企業のマーケティングや広報の担当者のなかには、「インスタのタイアップ投稿を検討しているけれど、具体的な費用がわからず企画を進められない」と悩む方も多いでしょう。

この記事では、Instagramのタイアップ投稿を企画・検討するうえで不可欠な費用相場や依頼の流れ、注意点などを詳しく解説します。インスタのタイアップ投稿に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。

費用ってどのくらいかかるのかな
お悩みさん
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インスタのタイアップ投稿とは:インスタグラマーによるPR投稿

インスタグラムの画面が出ているスマホを握る女性の手

代表 布目
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商品やサービスを効果的に広められます!

インスタ(Instagram)のタイアップ投稿とは、「企業がインフルエンサーに依頼して、自社の商品やサービスを紹介してもらうPR投稿」のことです。

インフルエンサーが持つフォロワーへの影響力を活かして、ターゲット層に直接情報を届けられるマーケティング手法として、多くの企業に活用されています。

しかし、PR投稿を行うときには、広告であることを隠して商品を宣伝する「ステルスマーケティング」にならないよう、注意が必要です。2023年10月からは景品表示法により、ステマは法規制の対象となりました。違反した場合は、広告主である企業側が処罰の対象です。

このような法的リスクを回避し、企業の信頼性を担保するために、Instagramには「タイアップ投稿」ラベルという公式機能が用意されています。

この設定を行うと、投稿のプロフィール名の下に「(企業名)とのタイアップ投稿」と明確に表示され、広告であることがユーザーに正しく伝わります。

タイアップ投稿ラベルを正しく利用することで、企業はコンプライアンスを遵守し、ユーザーとの信頼関係を損なうことなく、効果的なプロモーションを実施できるのです。

【依頼料】タイアップ投稿の費用相場

「COST」と書かれた積み木と電卓

インスタグラマーにタイアップ投稿を依頼する費用は、一般的に「フォロワー数×2円~3円」になります。

つまり、フォロワー数が5,000人の場合は1万円〜1万5千円、フォロワー数が50万人の場合は100万円〜150万円が費用の相場です。

フォロワー数 依頼料相場
約5000人~15万人 1万円~45万円
約15万人~50万人 30万円~150万円
約50万人~150万人 100万円~450万円

インフルエンサーへの依頼料は、「フォロワー単価」が基本ですが、これはあくまで目安です。

たとえば、特定の分野でとても信頼されている専門家や、コメントや「いいね!」が多くファンからの反応が活発なインフルエンサーは、一般的な相場よりも高くなる傾向があります。

また、依頼内容によっても料金は変わります。手間のかかる動画の作成や長時間のライブ配信、投稿を企業の広告として二次利用する権利なども、追加の費用が必要になる要素です。

このように、料金は様々な条件が組み合わさって決まります。まずは基本の相場を理解したうえで、自社の目的や予算に合った依頼内容を検討することが重要です。

インフルエンサーを起用する費用相場について詳しく知りたい方は、「インフルエンサーを起用する費用相場は?依頼方法や確認すべきポイントも」の記事もご覧ください。

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企業がタイアップ投稿を依頼する3つのメリット

「MERIT」と書かれた積み木

タイアップ投稿には、以下3つのメリットがあります。

・ユーザーに広告として認識されにくい
・狙った層への的確なアプローチ
・投稿データの二次利用

それぞれ解説します。

ユーザーに広告として認識されにくい

タイアップ投稿の最大のメリットは、ユーザーに広告として敬遠されにくい点にあります。

多くのユーザーは、Webサイトのバナー広告や動画広告に対して、無意識に「これは広告だ」と判断し、情報を避ける傾向があります。しかし、タイアップ投稿は企業からの一方的な宣伝ではありません。消費者が信頼するインフルエンサーが、自身の言葉で語る「正直なおすすめ」として情報が届きます。

たとえば、好きなモデルが「この化粧水、本当に肌に合うんだよね」と語る投稿は、単なる広告文句ではなく、信頼できる友人からの口コミのように感じられます。

この「広告っぽさ」のなさが、ユーザーの心理的な壁を取り払い、商品やサービスに対する興味を自然な形で引き出すのです。

狙った層への的確なアプローチ

タイアップ投稿は、費用対効果に優れたマーケティング手法です。自社の商品・サービスが狙う「ターゲット層」と、起用するインフルエンサーの「フォロワー層」を一致させることで、届けたい相手に的確にアプローチできます。

たとえば、ニッチなソロキャンプ用品を販売するブランドが、ソロキャンプの様子をリアルに発信しているインフルエンサーに依頼したとします。インフルエンサーのフォロワーは、すでにソロキャンプに強い関心を持つ「見込みの高い顧客」ばかりです。

不特定多数に表示される広告とは違い、広告費の無駄を最小限に抑えられます。購買意欲の高い層へ直接メッセージを届けられるため、結果として高いコンバージョン率が期待できるのです。

投稿データの二次利用

インフルエンサーが生み出す質の高い投稿は、二次利用できる貴重なマーケティング資産です。事前に許諾を得ることで、投稿データを自社のWeb広告(パートナーシップ広告)として再活用(二次利用)できる場合があります。

通常、広告用の写真や動画を制作するには、スタジオやカメラマン、モデルの手配など、多大なコストと時間がかかります。しかし二次利用なら、すでにユーザーからの反応が良いと実証された、信頼性の高いクリエイティブを、低コストで効率的に確保できます。

特に、インフルエンサーによる投稿は「本物の使用感」が伝わりやすいです。そのため、作り込まれた広告よりもクリック率が高くなる傾向にあり、広告効果を高めることにも繋がります。

インフルエンサーのPR戦略について詳しく知りたい方は「インフルエンサーPR戦略|効果を出す選び方と費用相場」の記事もご覧ください。

【やり方】タイアップ投稿の依頼から実施までの流れ

目標へのステップを書き出す人

代表 布目
代表 布目
順を追って説明します!

タイアップ投稿を成功させるためには、段取りが重要です。ここでは、担当者の方が実際の業務をスムーズに進められるよう、依頼から投稿完了までの流れを下記4つのステップに分けて解説します。

  1. 1、目的を定め、最適なインフルエンサーを選ぶ
  2. 2、依頼内容と報酬の交渉
  3. 3、投稿内容の企画と制作
  4. 4、投稿と効果の分析

各ステップで「何をすべきか」を明確に理解し、計画的に施策を進めましょう。

1、最適なインフルエンサーを選ぶ

最初のステップは、施策のゴール設定から始まります。「この施策で何を達成したいのか?」を具体的にしましょう。たとえば、「新商品の認知度を上げたいのか」「ECサイトへのアクセスを増やし、購入に繋げたいのか」など、ゴールを具体的に設定することで、どのようなインフルエンサーに依頼すべきかが見えてきます。

目的が決まったら、インフルエンサーを探します。Instagramのハッシュタグ検索で関連性の高い投稿を探したり、競合他社がどのようなインフルエンサーを起用しているかを調査したりするのも有効です。

最も重要なのは、自社のブランドイメージや商品と親和性が高く、かつターゲット層と一致するフォロワーを抱えている人物を選ぶことです。フォロワー数だけでなく、コメントの質や「いいね!」の数から伺えるフォロワーの熱量(エンゲージメント率)もしっかりと確認し、施策の成功確率を高めましょう。

2、依頼内容と報酬の交渉

起用したいインフルエンサーが決まったら、具体的な依頼と交渉のステップに移ります。

インフルエンサーへの連絡は、InstagramのDM(ダイレクトメッセージ)やプロフィールに記載されているメールアドレス、あるいは所属事務所を通じて行います。

最初の連絡では、自社の紹介、依頼したい商品やサービス、施策の目的、そして投稿内容の簡単なイメージを伝えます。その上で、報酬について交渉を進めます。

報酬は「フォロワー単価 × フォロワー数」を基本としつつ、投稿形式(フィード、リール、ストーリーズなど)、制作にかかる工数、投稿データの二次利用の有無といった条件を加味して最終的な金額を決定します。

後々のトラブルを避けるためにも、この段階で双方の認識をしっかりとすり合わせ、合意内容を明確にしておくことが極めて重要です。

3、投稿内容の企画と制作

インフルエンサーとの合意が取れたら、投稿内容の具体的な企画と制作を進めます。

まず、企業側から商品サンプルを提供し、実際に試してもらいます。商品を試してもらった後、伝えたい魅力(訴求ポイント)やキーワード、ブランドの世界観をまとめた資料を共有し、投稿の方向性をすり合わせましょう。

ただし、企業側の要望を一方的に押し付けるのはNGです。タイアップ投稿の魅力は、インフルエンサー自身の言葉と創造性によって、リアルな情報としてフォロワーに届く点にあります。制作の主導権はインフルエンサーに委ね、個性を最大限に引き出すことがポイントです。

最後に、完成した投稿案を事前に共有してもらい、不適切な表現や倫理的に問題のある表現が含まれていないかを確認しましょう。インスタグラマー自身では気づかない場合もあるため、企業側で慎重に確認する必要があります。

4、投稿と効果の分析

最終ステップでは、投稿の実行と効果分析を行います。

まず、事前に合意した日時にインフルエンサーに投稿を実行してもらいます。投稿が公開されたら、担当者はただ待つのではなく、すぐに内容を確認することが重要です。

特に「タイアップ投稿」ラベルが正しく表示されているかは、ステルスマーケティングを避けるうえで必ずチェックしてください。同時に、最終稿と相違ないか、リンク切れやタグの間違いがないかといった点や、コメント欄の初期反応も確認し、施策の品質を担保します。

投稿直後のチェックが完了したら、次に効果分析のフェーズへと移ります。施策の成果を正しく評価し、次へと繋げるためには、データに基づいた分析が不可欠です。インフルエンサーから一定期間後のパフォーマンスデータを提供してもらい、投稿がどれだけの人に届いたかを示す「リーチ数」や「インプレッション数」を確認します。

加えて、ユーザーの反応の熱量を示す「いいね!」「コメント」「保存数」といったエンゲージメント関連の数値も重要です。さらに、プロフィールへのアクセス数や、投稿から自社サイトへどれだけ誘導できたか(リンククリック数)も重要な指標です。これらのデータを分析することで、施策の費用対効果を測定し、今後のマーケティング活動の改善に役立てることができます。

依頼するインフルエンサーの選び方

女性がスマホを持っている

代表 布目
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ポイントは3つです!

タイアップ投稿を依頼するインフルエンサーを選ぶポイントは、以下の3つです。

  • ・ブランドイメージとの一致
  • ・フォロワーの質と量
  • ・過去の投稿内容と実績

それぞれ解説します。

ブランドイメージとの一致

最も重要なのがインフルエンサーの世界観と自社のブランドイメージが一致しているかという点です。

たとえば、オーガニックでナチュラルな世界観のスキンケアブランドが、派手でポップな投稿が中心のインフルエンサーに依頼したとします。その投稿は、フォロワーから「いつもの雰囲気と違う」「お金のためかな?」と違和感を持たれてしまうでしょう。

その結果、PR効果が薄れるだけでなく、最悪の場合、ブランドとインフルエンサー双方のイメージダウンに繋がりかねません。

インフルエンサーを選ぶときは、その人の投稿のトーンや写真の雰囲気、言葉遣い、ライフスタイルなどを丁寧に確認し、自社の製品やサービスがその人の世界観に自然に溶け込めるかを慎重に見極める必要があります。

フォロワーの量と質

インフルエンサー選定は、フォロワーの「量」と「質」が重要な指標になります。

タイアップ投稿を依頼した場合、フォロワー数が多いインスタグラマーの方が、リーチできるユーザー数は多いでしょう。

さらに、フォロワーの質としてエンゲージメント数は要チェックです。いいね・コメントに表されるエンゲージメント数は、「どれだけ多くの人に興味を持ってもらい、行動を促せるか」を表す指標です。

フォロワー数が多く、エンゲージメントに優れたインスタグラマーを選べば、効果的なPRが期待できます。

PR投稿の実績

タイアップ投稿を依頼するインフルエンサーの選定にあたって、過去のPR投稿の内容や実績は重要な判断材料です。

過去に同じ業界の企業から依頼を受けタイアップ投稿をしていた場合、フォロワーの反応や成果などの情報を参考にできる場合があります。該当するPR投稿のコメントやいいね数を確認してみましょう。

ただし、PR案件が頻繁に続くとフォロワーが飽きてしまう可能性に注意が必要です。インフルエンサーのフィードが広告で埋め尽くされていると、フォロワーはインフルエンサーに対して興味を失うかもしれません。タイアップ投稿の頻度も確認しておきましょう。

さらに、タイアップ投稿が自然に見えるかをチェックすることも大切です。企業のメッセージがインスタグラマーのトーンに溶け込めるか、普段の投稿と同じように自然な形で商品やサービスを紹介できるかどうか確認してみてください。

インフルエンサーのキャスティングについて詳しく知りたい方は、「インフルエンサーキャスティング|依頼方法やおすすめキャスティング会社を紹介」の記事も参考にしてください。

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タイアップ投稿を依頼するときの注意点

人差し指を立てる女子高生

タイアップ投稿を依頼するときに、必ず押さえておくべき重要な注意点は、下記2つです。

  • ・ステルスマーケティング(ステマ)規制
  • ・契約内容の明確化

それぞれ解説します。

ステルスマーケティング(ステマ)規制

企業の担当者として、現在最も注意すべきなのがステルスマーケティング(通称:ステマ)規制です。

2023年10月1日から、消費者を欺くような広告は景品表示法(景表法)の規制対象となりました。これにより、企業がインフルエンサーに対価を支払って商品やサービスの宣伝を依頼しているにもかかわらず、その事実を隠して、インフルエンサー個人の純粋な感想であるかのように見せかける投稿は、法的に「不当表示」とみなされます。

この規制を遵守するために必須となるのが、「タイアップ投稿」ラベルの使用です。このラベルを投稿に正しく表示することで、消費者に対して、これが広告・PR案件であることを明確に示さなければなりません

万が一、この表示を怠った場合、処罰の対象となるのはインフルエンサーではなく、広告主である企業側です。企業の信頼を失うことにもなりかねない重大なリスクですので、投稿内容の最終確認をするときには、ラベルが正しく設定されているかを必ずチェックしましょう。

(参考:https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/stealth_marketing/)

契約内容の明確化

インフルエンサーとの間で起こりうる様々なトラブルを防ぎ、円滑に施策を進めるためには、事前に契約書を交わし、内容を明確化しておくことが不可欠です。

口約束だけで進めてしまうと、後から「言った・言わない」といった意見の対立や、想定外の費用請求などのトラブルを招く恐れがあります。

安心して施策を進めるためにも、以下の項目は契約書に具体的に盛り込むようにしましょう。

・報酬額と支払い条件
・投稿の保存期間
・二次利用の可否とその範囲
・競合案件の制限

これらの項目を一つひとつ丁寧にすり合わせ、書面で合意しておくことで、お互いの信頼関係を築き、タイアップ投稿をスムーズに進めることが可能です。

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オフィスでグッドサインを出す女性

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株式会社クロスアイは、芸能事務所やインフルエンサー事務所出身のディレクターで構成された「日本一芸能に詳しい」キャスティング会社です。あらゆる業界と強固なコネクションを持っており、企業が求めるインフルエンサーの選定から契約まで、一貫してサポートいたします。

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まとめ

スマホを持つ女性の手

インスタのタイアップ投稿とは、企業やブランドがインフルエンサーに依頼して、自社の商品やサービスをInstagramで紹介してもらうPR投稿のことです。

商品やサービスのPR投稿をインフルエンサーに依頼するときは、広告であることを隠して商品を宣伝する「ステルスマーケティング」とならないよう、「タイアップ投稿」の設定がしっかりとできているか確認を行うことが重要です。

インスタのタイアップ投稿のメリットには、パートナーシップ広告として活用できることや、企業アカウントへの誘導がしやすいことなどがあげられます。

依頼するインスタグラマーを選ぶときは、自社の商品やブランドとインフルエンサーのターゲット層の親和性を大切にするとよいでしょう。

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ご相談は無料ですので、お気軽にご相談ください。

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