インフルエンサーPR戦略|効果を出す選び方と費用相場

SNSの普及により、インフルエンサーPRは企業のプロモーション手法として欠かせないものになっています。
しかし、インフルエンサーをPRに起用したい人のなかには、「誰を選べばいいのかわからない」「本当に効果があるのか」とお悩みの人も多いのではないでしょうか。

この記事では、インフルエンサーPRが効果的な理由や成功のポイント、費用相場を詳しく解説します。インフルエンサーを起用するときの注意点も紹介するので、PR戦略を成功させたい方は、ぜひ参考にしてください。
インフルエンサーがPR戦略に効果的な3つの理由

インフルエンサーの起用がPR戦略に効果的な理由は、以下の3つです
- ・信頼性|自然に受け入れられやすい
- ・拡散力|短期間で認知度が高まる
- ・ターゲティング精度|狙った層にアプローチできる
それぞれ解説します。
信頼性|自然に受け入れられやすい
インフルエンサーの投稿は、信頼性が高く、自然に受け入れられやすいのが特徴です。
企業の広告とは違い、インフルエンサーが普段の投稿と同じように情報を発信するため、フォロワーにとって「身近な人からのおすすめ」に感じられます。広告のような押しつけがましさがなく、抵抗感なく受け入れられやすいのが大きなメリットです。
例えば、インフルエンサーが「このコスメ、使いやすい!」と投稿すれば、フォロワーは「試してみようかな」と思いやすくなります。リアルな口コミは購買の後押しになり、さらに「憧れの人が愛用している」となれば、その影響力は絶大です。
売り込みではなく、普段から信頼している人の意見だからこそ、多くの人に響きやすいのがインフルエンサーPRの強みです。
拡散力|短期間で認知度が高まる
インフルエンサーの投稿は、拡散力が高く、短期間で認知度を上げやすいのが特徴です。
SNSではシェアやリポストが簡単にできるため、一つの投稿が短時間で多くの人に届きやすいです。特に、TikTokやInstagramのリールでは、アルゴリズムによってバズが生まれやすく、爆発的に拡散されることもあります。
例えば、話題のアイテムを紹介した投稿がフォロワーにシェアされると、その情報はさらに多くのユーザーに届きます。結果として、短期間で一気に話題となり、トレンドが生まれるケースも珍しくないのです。
さらに、テレビCMとは異なり、SNSの投稿は残り続けるため、後から見た人にも影響を与え続けることができます。この持続的なPR効果も、インフルエンサーを活用する大きなメリットです。
ターゲティング精度|狙った層にアプローチできる
インフルエンサーの投稿は、ターゲティング精度が高く、狙った層にしっかり届けられるのが強みです。フォロワーの年齢や性別、興味関心がはっきりしているため、PRしたい商品に合う層へ効率的にアプローチできます。
例えば、スキンケア商品のPRなら美容好きのフォロワーが多いインフルエンサー、スポーツ用品ならアクティブなライフスタイルを発信しているインフルエンサーを選ぶことで、関心の高い人に自然と届きます。
一般的な広告は、興味のない人にも配信されることが多く、必ずしも効果的とは限りません。一方で、インフルエンサーの投稿は、すでに関心を持っているフォロワーに届くため、高いPR効果が期待できます。無駄なくターゲットへアプローチできる点が、インフルエンサーPRの大きなメリットといえるでしょう。
効果的なインフルエンサーの選び方

PR戦略でインフルエンサーを起用するとき、より効果的な選び方のポイントは以下の3つです。
- ・商品やブランドとの相性
- ・フォロワーの属性
- ・エンゲージメント
それぞれ解説します。
商品やブランドとの相性
インフルエンサーを選ぶときは、ブランドの世界観や商品と相性が合っているかが重要です。どんなにフォロワー数が多くても、世界観がブランドと合わなければ、PR効果は期待できません。
例えば、ナチュラル志向のスキンケアブランドが、派手なメイクやラグジュアリーなライフスタイルを発信するインフルエンサーを起用すると、フォロワーは違和感を覚えるかもしれません。その結果、PRのメッセージが届きにくくなってしまいます。
一方で、ブランドのコンセプトに合ったインフルエンサーを選べば、フォロワーは「自分にぴったりの情報」と感じ、自然と興味を持ちやすくなります。
投稿のスタイルや価値観をしっかりチェックし、ブランドの魅力を最大限に伝えられるインフルエンサーを選びましょう。
フォロワーの属性
インフルエンサーの影響力を活かすには、フォロワーの属性がターゲット層と一致しているかを確認することが重要です。
フォロワーの年齢層や性別、興味関心がズレていると、どれだけ影響力があるインフルエンサーでもPR効果は薄れてしまいます。
例えば、10代向けのカジュアルファッションをPRしたいのに、30代以上のフォロワーが多いインフルエンサーでは効果が期待しにくいでしょう。また、フォロワーの属性はSNSごとに異なるため、どのプラットフォームで影響力を持つかも考慮する必要があります。
PRの効果を最大化するためには、フォロワーの「属性」を見極めることが大切です。ターゲット層に合ったインフルエンサーを選ぶことで、より効果的なプロモーションが実現できます。
エンゲージメント
インフルエンサーの影響力を見極めるには、フォロワー数だけでなく、エンゲージメント率の高さも重要です。
エンゲージメント率とは、投稿に対する「いいね」や「コメント」の割合のことをいいます。これが高いほど、フォロワーとの関係が強く、投稿の影響力も大きくなります。
フォロワーが多くても、反応がほとんどなければ、PR効果は期待できません。例えば、フォロワーが100万人いても「いいね」が数百件しかつかない場合、投稿はフォロワーに届いていない可能性があります。
一方で、フォロワーが10万人でも、数万件の反応があれば、そのインフルエンサーの発信力は非常に高いといえます。
大切なのは、フォロワーの「数」ではなく「質」です。エンゲージメント率の高いインフルエンサーを選ぶことで、PRの成功率を大きく高められます。
インフルエンサーを起用するときの費用相場

インフルエンサーを起用するときの費用は、フォロワー数によって大きく変わるのが特徴です。以下は、一般的な1投稿あたりの費用相場です。
ランク | フォロワー数 | フォロワー単価相場 |
メガインフルエンサー | 100万人以上 | 200万円~ |
ミドルインフルエンサー | 10万~100万人未満 | 20万円~ |
マイクロインフルエンサー | 1万人~10万人未満 | 2万円~ |
基本的に、フォロワー数が多いほど影響力が大きく、費用も高くなる傾向があります。ただし、業界やプラットフォーム、コンテンツの種類によっても単価は異なります。
例えば、ファッションや美容系のインフルエンサーはPR需要が高く、費用も上がりやすいです。また、InstagramやYouTubeなど、ビジュアル重視のプラットフォームや、動画コンテンツでは、より制作コストがかかるため、高額になるケースもあります。
そのため、PRの目的や予算に応じて、最適なプラットフォームやインフルエンサーを見極めることが大切です。
また、インフルエンサーを起用するときは、単にフォロワー数だけで判断せず、ターゲット層やエンゲージメント率を考慮し、費用対効果の高い選択をすることが重要です。
インフルエンサーを起用するときの注意点

インフルエンサーPRは効果が高い一方で、適切に管理しないとトラブルにつながることがあります。
インフルエンサーを起用するときの注意点は、以下の3つです。
- ・炎上リスクを抑える
- ・ステマ対策を徹底する
- ・SNSごとの特性を理解する
それぞれ解説します。
炎上リスクを抑える
インフルエンサーを起用するときは、過去の投稿を確認し、炎上歴がないかをチェックすることが重要です。SNSは拡散力が強く、一つの発言が企業の信頼を損なうリスクにつながります。
例えば、PRを担当するインフルエンサーが過去に誤った情報を拡散していた場合、企業のイメージまで悪化することがあります。また、軽率な発言が炎上し、PR投稿まで批判されることも珍しくありません。
こうしたリスクを防ぐには、事前のリサーチを徹底し、契約時に「NGワード」や「投稿ガイドライン」を設定することが大切です。さらに、投稿内容を事前に確認できる体制を整えることで、トラブルを未然に防げます。
炎上は一度起これば取り返しがつきません。企業のブランドにふさわしいインフルエンサーを慎重に選び、リスクを最小限に抑えながらPRを進めましょう。
ステマ対策を徹底する
インフルエンサーPRを行うときは、ステルスマーケティング(ステマ)と誤解されないようにすることが重要です。
ステマとは、企業から報酬を受け取っているのに、その事実を明記せずに商品を宣伝することです。これが発覚すると、企業の信頼が低下するだけでなく、広告規制に違反する恐れもあります。
特にSNSでは、企業の広告と個人の投稿の区別がつきにくいため、消費者に誤解を与えないよう「#PR」「#広告」「#タイアップ投稿」などの表記を入れることが重要です。適切な表記をしないと、消費者に不信感を与え、炎上につながる可能性もあります。
業界ごとに表記ルールが異なる場合もあるため、事前にガイドラインを確認し、インフルエンサーにもルールを徹底させることが大切です。透明性のあるPRを行うことで、消費者の信頼を守り、企業のブランド価値を高めることにつながります。
SNSごとの特性を理解する
インフルエンサーPRを成功させるには、SNSごとの特性を理解し、目的に合ったプラットフォームを選ぶことが重要です。
PRでよく使われる主要なSNSは、以下の4つがあります。
- ・TikTok:若年層向け、短尺動画がバズりやすい
- ・Instagram:ビジュアルでの訴求、ブランドイメージが向上しやすい
- ・YouTube:長尺動画で商品の詳細を伝えやすい、購買意欲が向上しやすい
- ・X(旧Twitter):リアルタイムで拡散されやすい。キャンペーンやイベント告知に有効
SNSごとの特性を活かせば、PRの効果を最大限に引き出せます。例えば、新商品の話題性を作るならX、使用感を詳しく伝えたいならYouTube、ブランドの世界観を強く印象づけたいならInstagramなど、目的に合わせて適切なプラットフォームを選びましょう。
インフルエンサーを起用するときの注意点について、さらに詳しく知りたい方は(インフルエンサーに依頼する8つの注意点をチェック!正しい依頼方法も解説)もご覧ください。
インフルエンサーにPRを依頼する方法

インフルエンサーにPRを依頼する主な方法は、以下の2つです。
- ・直接依頼する
- ・キャスティング会社を利用する
それぞれ解説します。
直接依頼する
インフルエンサーに直接DMやメールで依頼し、交渉を行う方法です。
企業とインフルエンサーが直接やり取りできるため、柔軟に調整しやすく、仲介手数料がかからないのが大きなメリットです。特に、小規模なブランドやスタートアップにとっては、コストを抑えながらPRを実施しやすい選択肢となります。
また、細かい要望を直接伝えられるため、ブランドの意向を反映しやすいのも特徴です。ただし、炎上リスクの管理や契約のやり取り、報酬の交渉、投稿内容の確認など、すべて企業側が対応する必要があります。
さらに、インフルエンサーの選定を誤ると、期待した効果が得られない可能性もあります。PRの成功には、適切なリサーチと慎重な判断が欠かせません。
キャスティング会社を利用する
キャスティング会社を利用し、インフルエンサーの選定から契約、投稿管理までを任せる方法です。
企業とインフルエンサーの間に専門の担当者が入るため、契約トラブルや炎上リスクの管理も含め、企業側の負担を大幅に減らせます。
どのインフルエンサーを選べばいいかわからない場合でも、ターゲット層やブランドのイメージに合った候補を提案してもらえます。長期間のキャンペーンや大規模なプロモーションを行うときにも、より効果的な戦略を立てやすいでしょう。
直接依頼に比べて手数料がかかりますが、その分リスクを抑えながら、プロの視点で適切な人選が可能です。安心してインフルエンサーPRを進めたい企業にとっておすすめの方法といえます。
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まとめ
インフルエンサーを活用したPRは、信頼性や拡散力、ターゲティング精度の高さが大きな魅力です。適切なインフルエンサーを選び、戦略的に運用することで、短期間で認知度を高められる上、購買意欲の向上にもつながります。
しかし、最適なインフルエンサー選びや契約の交渉、炎上リスクの管理など、PRの成功には慎重な対応が必要です。
「どのインフルエンサーを選ぶべきかわからない」「PRの効果を最大化したい」とお考えの方は、専門のキャスティング会社を利用しましょう。
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