企業コラボのメリットやデメリット|ポイントや注意点を理解して企画を成功させよう!
近年、企業が人気のあるアニメなど他の企業とコラボして商品を売り出している場面をよく見かけます。企業コラボは、高い話題性があり、成功すると多くの利益を得られるので興味のある方も多いのではないでしょうか。
しかし、企業コラボのメリットやデメリットを知らなければ、企画の立案や提案に踏み出しにくいですよね。
本記事では、企業コラボをするメリットやデメリット、注意するポイントについて詳しく解説します。企業コラボ先の探し方も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
企業コラボ|3つのメリット
企業コラボを行うメリットは以下の3つです。
- ・話題性や認知度の向上
- ・コストの削減
- ・新たなアイデアが生まれる
ぜひチェックしてください。
話題性や認知度の向上
企業コラボの大きなメリットは、高い話題性で認知度が向上することです。他の企業が新商品を続々と出す中、自社の新しい商品やサービスの提供だけではマンネリ化し、ユーザーの注目や購買意欲を保ち続けることはなかなか難しいでしょう。
商品やサービスの情報があふれかえっている社会の中で、特に注目されやすいのが「企業コラボ」です。意外性のある企業コラボは、目新しいニュースとして高い注目を集められます。結果、報道やネット記事で取り上げてもらいやすく、効果的に認知を拡大できるでしょう。
話題性以外にも、コラボをきっかけに自社のターゲット層以外の顧客を新たに獲得できるメリットもあります。ファン層と商品やサービスのターゲットが一致しているなら、新たなリピーターを獲得することにも繋がるでしょう。
コストの削減
企業コラボは、新商品やサービスをPRするためのコストを削減できます。新商品やサービスのPRには、高額な広告費が必要です。しかし、企業コラボの場合、マーケティングにかかる費用を2社で負担できるので、会社単体で宣伝するより費用を抑えられるケースがあります。
例えば、自社だけではできなかったマーケティング施策でも、2社が費用を負担し合えば挑戦できる可能性もあります。
費用を出し合ってお互いが得意なマーケティング施策を行うことで、低コストで多くの売上や新規顧客を獲得できるでしょう。もちろん、負担する宣伝コストの割合は、お互い納得できるように話し合うことが大切です。
新たなアイデアが生まれる
芸能人やタレントなど他の業界の人やキャラクターとコラボすることで、今までにない新しいアイデアが生まれる可能性があります。業界内での常識や固定概念に捉われない「まっさらな提案」は、社内だけでは思いつきにくい独創的な内容になることも多いです。
社内だけでアイデアを生み出そうとすると、どうしても似たような内容になってしまいます。企画がマンネリ化してしまったときには、企業コラボで新しい風を取り込んでみるのがおすすめです。
企業コラボ|3つのデメリット
企業コラボを行うときに発生する、3つのデメリットを解説します。
- ・時間と手間がかかる
- ・コラボ先が見つかりにくい
- ・イメージダウンのリスクがある
企業コラボを検討している方は、ぜひチェックしてみてください。
時間と手間がかかる
企業コラボは、条件交渉や契約、コラボ内容の立案、制作、宣伝などの工程に多くの時間と手間がかかります。業界内の常識や暗黙の了解になっている知識など、細かなすり合わせも必要です。異なる業界同士のコラボであれば、スムーズな話し合いは難しく、場合によってはコラボ実施までに妥協を強いられる可能性もあります。
企業コラボは、決して手軽にできるものではないと知っておくことが重要です。企画の調整や確認に多くの時間と手間がかかるので、社内で進行するより長めの期間を確保しておきましょう。
コラボ先が見つかりにくい
コラボ先が見つかりにくいことも企業コラボのデメリットです。企業コラボをするだけで、簡単に商品やサービスが売れることはありません。大きな話題になり、認知を拡大できるような自社と相性の良いコラボ先や、意外性のあるコラボ先を探すことは難しいです。
理想的なコラボ先を見つけるために世間の流行やSNSの話題を把握できるよう、常に新しい情報に注目しておきましょう。
イメージダウンのリスクがある
企業コラボは、コラボ先やターゲットを間違えてしまうとイメージダウンに繋がるリスクがあります。特に熱量の高いファンがいる場合は、イメージと合わない内容のコラボをすると非難が殺到し炎上しかねません。企業側もコラボ先もイメージダウンするようなコラボは避ける必要があります。
また、コラボ相手の著しいコンプライアンス違反や不祥事が発覚すると、企業側にもマイナスの印象を持たれてしまうでしょう。コラボ先によっては、著作権や肖像権などの基本的な部分が問題になることもあります。
お互いのイメージダウンを避けるためにも、コラボ相手をしっかり調査することが大切です。
コラボする企業を選ぶポイント
コラボ企業を選ぶポイントは以下の3つです。
- ・ネームバリュー
- ・ブランドやターゲットの相性
- ・相手のコラボ歴
コラボ企業選びに失敗すると企画ごと失敗しかねないので、3つのポイントを把握して最適な企業を選びましょう。
ネームバリュー:話題性を高めるため
コラボする企業を選ぶポイントのひとつは、相手のネームバリューです。ネームバリューがない相手とコラボしても大きな話題になりにくく、売上や新規顧客を獲得するチャンスを逃してしまいます。より多くのユーザーにコラボした商品やサービスを知ってもらうためにも、相手のネームバリューを確認しておきましょう。
社会的な認知度の高さや企業の規模感に注目することも、コラボ企業を選ぶポイントのひとつです。高い専門性がある企業や、特定のジャンルで1番の市場規模を持っている企業を選ぶことも方法の一つです。
話題性を高めるためにも、コラボ内容に適したネームバリューのあるコラボ企業を選びましょう。
相性:相乗効果を高めるため
コラボする企業を選ぶときは、相手との相性をチェックすることが重要です。自社の商品やサービスのイメージが近かったり、ターゲット層が一致していたりするとより高い相乗効果を期待できます。
例えば、20代女性をターゲットにしたコスメブランドと、20代女性ファンが多いアイドルがコラボすると高い相乗効果が得られるでしょう。
普段からコスメを買っているユーザーは、アイドルが印刷されたパッケージを見てアイドルを認知し新たなファンになるかもしれません。また、アイドルのファンがコラボコスメを買うことは、コスメブランドの新規顧客の獲得につながります。
より高い相乗効果を得るためにコラボ企業を選ぶときは、ブランドイメージやターゲット層の相性をチェックすることがおすすめです。
競合他社とコラボ歴:独自性を高めるため
コラボする企業が過去に自社の競合他社とコラボしたことがないかを確認しておきましょう。過去に競合の他者とコラボしていると、新鮮さがなくユーザーの印象に残りにくくなります。
似たようなコラボをすると「前もやってたし今回はいいか」と思われてしまい、売上や顧客の獲得の機会を失うかもしれません。独自性の高いコラボを実現するためにも、相手のコラボ歴をしっかり確認しておくことをおすすめします。
【要チェック】企業コラボをするときの注意点
企業コラボを行うときにチェックしておきたい3つの注意点を解説します。
- ・企業間の方向性が一致しているかを確認する
- ・ステルスマーケティングに気を付ける
- ・キャラクターなどの権利関係に注意
方向性のズレや間違ったマーケティング、権利関係の認識の甘さは、どれも致命的なミスにつながります。企業コラボを行う前に、必ず注意点を把握しておきましょう。
企業間の方向性が一致しているかを確認する
企業コラボをするときは、企業間の方向性を確認してください。認識があいまいなまま企画を進行すると、取り返しのつかない段階でズレが発生してしまうかもしれません。意味のないコラボにしないためにも、企画のイメージやターゲットなどの方向性は確認しておきましょう。
また、異業種の企業とコラボするとマーケティングの手法が異なることが多いです。進行している施策の方針や方法がズレていると、お互いが納得していない状態で妥協することになりかねません。マーケティングはコラボ企画を成功させる重要なポイントなので、企業間の方向性が一致しているか細かく確認することが重要です。
ステルスマーケティングに気を付ける
企業コラボを行うとき、ステルスマーケティング(ステマ)にならないよう気をつけましょう。ステルスマーケティングは、広告を見た人が「広告だと認識できない」ように宣伝をすることです。
例えば、PRだと分からないようにインフルエンサーが商品やサービスを宣伝すると、ユーザーに強い不信感を与えてしまいます。国内でトップクラスの人気がある企業でも、ステマを行ったことでSNSを中心に非難が殺到して炎上していました。
どんなに魅力的な企業コラボを企画しても、ユーザーに不信感を与えてしまっては意味がありません。長期的な売上や顧客を獲得するために広告用の画像や動画には必ず「これは広告です」と表記して、誠実なPRを心がけましょう。
キャラクターなどの権利関係に注意
企業コラボでキャラクターやタレントを起用するときは、権利関係に注意が必要です。キャラクターやタレントの画像は、使用できる範囲や期間が決められています。期間限定のCMに使うのはOKでも商品のパッケージに印刷するのはNGということもあるので、事前のすり合わせが重要です。
利用できる範囲や期間によって、費用も大きく異なります。キャラクターやタレントの画像使用できる範囲や期間、費用について、しっかり確認して契約書に明記しておきましょう。
権利関係の費用について詳しく知りたい方は、「企業コラボの費用を解説!アニメやキャラクターとコラボするメリットや事例を紹介」をご覧ください。
企業コラボ先の探し方
企業コラボ先の探し方を紹介します。
- ・SNSを通して直接コンタクトを取る
- ・キャスティング会社に依頼する
コラボしたい企業がSNSをしている場合は、SNSを通して直接コンタクトを取ることがおすすめです。コラボしたい相手がSNSをしていない場合や直接交渉する負担を減らしたいときは、キャスティング会社へ依頼しましょう。
SNSを通して直接コンタクトを取る
企業コラボ先を探すには、SNSを通して直接コンタクトを取ることがおすすめです。メディアを活用したPRをするために、多くの企業でSNSを運用しています。企業の発信内容に「いいね」や「コメントを送る」などの反応をすることで簡単にコミュニケーションが取れます。
SNSで気になる企業があれば、積極的にメッセージを送ると良いでしょう。SNSのやりとりから企業同士のコラボに繋がった実例もあるので、興味のある企業には直接アプローチしてみてください。
キャスティング会社に依頼する
企業コラボ先を探す際、キャスティング会社に依頼する方法もあります。「コラボ先を探すのが大変」「コラボ経験やノウハウがない」などの不安がある方は、キャスティング会社への依頼がおすすめです。キャスティング会社ならではの知識や業界の豊富なコネクションで、最適なコラボ先を見つけられます。
少ない負担で企業コラボを成功させたいと思う方は、キャスティング会社への相談がおすすめです。
まとめ
企業コラボのメリットやデメリット、注意するべきポイントについて紹介しました。企業コラボは、高い話題性による認知の拡大やコストの負担軽減、今までにないアイデアが生まれることなどが期待できます。メリットが大きい分、企画の進行には時間も手間も必要です。特にコラボ先を探すことは大変で、一歩間違えればお互いのイメージダウンに繋がる危険性もあります。
方向性や知識にズレがあるまま進行すると、取り返しのつかないミスにつながる可能性があります。ステルスマーケティングやキャラクター、タレントなどの権利関係にも注意が必要です。
意外な組み合わせの企業コラボは、大きな話題を呼びます。売上や新規顧客の獲得などの長期的な利益を得るためには、コラボ先をしっかり見極めることが大切です。自社の商品やサービスと相性の良い最適な企業を選んで、企業コラボを成功させましょう。